なぜうちの子供は譜読みが苦手?ピアノ教室が教える原因と対処法
こんにちは。広島市安佐南区 横山美和ピアノ教室です♪
ピアノを習い始めて数年経っても、音を読むことが苦手、譜読みが遅い。
うちの子はいつになったら楽譜が読めるようになるのか?とご心配の親御さんが多くいらっしゃいます。
- 楽譜が読めない
- ピアノが弾けない
- 弾けないから練習できない
- レッスンで怒られる
- ピアノ嫌い
(これが負の連鎖の始まりΣ( ̄ロ ̄lll)
この負の連鎖にはまるとピアノを辞めるいうことになり兼ねません。
今回は、お子さんの譜読みが苦手を克服するヒントをお伝えします。
もくじ
子供が譜読み嫌いになる5つの原因
- 五線譜の線・間の理解不足
- 音を耳で覚えてしまう(所謂耳コピ)
- 指番号=音という認識になっている
- 音を1音づつしか捉えることができない(フレーズのまとまりで読めない)
- 階名を書いている
主にこのような原因が考えられます。
それでは順に見ていきましょう。
ピアノの譜読みが苦手に対する5つの対策
1 五線譜の線・間の理解不足
通常、五線譜に記譜された音を「線・間・線・間」と順次上がる、下がるで音を読んでいきます。
これが理解されていないと、
「線・線・線」 「線・間・間」
のように読んでしまう…。
また、
・上がる⇒ドレミファソラシド
・下がる⇒ドシラソファミレド
が理解できず、下がる時も、ドレミファソラシドと読んでしまうことで、間違えがおこります。
①大きな五線譜を使用し、指さししながら「線・間」を繰り返す
②五線譜上にランダムに線・間の音を書き「線か間」かを当てる
➂上がる=ドレミファソラシド 下がる=ドシラソファミレド
ドレミの階段などを使用し繰り返し歌う
☆足先~頭を触りながら歌い、上がる下がるを体感するのもおススメ☆
④ドの上は?ドの下は?と一つの音を基準として前後の音が言えるようにする
2 音を耳で覚えてしまう(耳コピ)
これは、音読みが苦手なお子様のために良かれと思ってご両親が弾いて見せ、それを真似て弾くということから起こりやすい問題です。
耳コピの能力自体、持っていて損はありません。
ライブなど楽譜がない状態で演奏する際などには非常に有効な能力‼
しかし、楽譜を一切見ないクセが付くと、その他の情報を得ることができないため、最初のうちは簡単な曲なので良いのですが、徐々に耳コピだけでは限度が来る…。
結局、ピアノ上達に歯止めをかけることに繋がります。
①ご家庭での練習に弾き真似を入れない。
②中級以上の場合、動画を何度も見ないようにする。
3 指番号=音という認識になっている
導入期に指番号をおぼえますね。
導入期の楽譜は、ト音記号のド~ソ ヘ音記号のド~ファ(真ん中ドを基準にポジショニングされている曲)が多く、指番号が記譜されています。
これを、
ド=1 レ=2 ミ=3
と覚えてしまい、ポジション移動がある曲になった時、3と記譜されていればミと判断してしまうという現象が起こります。
①すべてに指番号をふるのではなく、最初に出てくる個所だけ記入。
②簡単な曲で移調を取り入れる。
(例 ちょうちょう ハ長調 ト長調 ヘ長調に移調して弾く)
4 音を一音ずつでしか捉えることができない(フレーズのまとまりで読めない)
音を一音ずつでしか捉えることが出来ないということです。
「おはようございます」
という一文を「お・は・よ・う・・・」と一語づつ読んでいる感じ…
楽譜は音をフレーズで読みます。
1つ1つの音を考えながら弾いているのではなく、音の高低差によってまとまりで瞬時に音を判断しているのです。
・譜読みが苦手な場合
最初の音は「ド」 2番目は「ド・レ」と数えて「レ」 3.4番目もドから数えて…
のように一音ずつでしか読めない
・譜読みが早い場合
音の高低差や音程を瞬時判断し「ド・レ・ミ・ソ」と読めるのです。
①簡単な楽譜をたくさん弾く
数をこなすことが一番。
単音だと読めるのに、楽譜になると途端に遅くなるのは、経験不足。
わたしの教室では、4小節から8小節の曲を10曲くらい宿題にしますよ(;^ω^)
②視唱の強化
ソルフェージュの歌うことに特化したトレーニング。
弾くことと読むことを一緒にせず、音を読むことだけを強化するのも有効です。
5 階名を書いている
音が読めない、面倒くさいという理由から、音符の上に階名(ドレミ)を書いているお子様がいます。
この作業が一番問題‼
これだと、音符を見ているのではなくその上の「ドレミ」を読んでいるだけ…。
漢字にフリガナをふってしまうといつまでも読めませんよね?
音以外の楽譜に書かれていることも理解出来ず、いつまでたっても譜読み嫌いを克服できない‼
- 何度も音を間違えてしまう場合
- あまりにも下線が多い場合
を除いては避けるべきです。
①基準となる音を覚える
基準となる6つのドを覚えましょう。
まずはここを基準に数えられるようにします。
②ワークなどの課題をたくさんやる
手作りでも良いですし、市販のものもたくさんあります。
数を熟して行くことが一番効果的‼
ピアノの譜読みは必ず出来るようになる!焦らないことが一番
現在、お子様の譜読みが遅い、出来ないとお悩みの親御さん。
譜読み嫌いは必ず克服できます。
人間、得意不得意は誰にでもありますよね。
時間はかかるかもしれないけれど、5つの対策をやっていけば確実に譜読みは出来るようになる‼
大事なことは
譜読みを早くするには、繰り返して、慣れることが一番の近道です。
そして、ご家庭練習で「譜読みに付き合うのがしんどい」と思われたら、迷わずお習いの先生にご相談ください。
- 譜読みの訓練に時間をかける
- 譜読みをレッスン内でやる
- 一から読譜をやり直してくれる
などたくさんの対策をお持ちのはずですよ。
なぜうちの子供は譜読みが苦手?ピアノ教室が教える原因と対処法:まとめ
1 子供が譜読み嫌いになる5つの原因
2 ピアノの譜読みが苦手に対する5つの対策
3 ピアノの譜読みは必ず出来るようになる!焦らないことが一番
譜読みが早くなるために、即効性のあるやり方はなく、繰り返して慣れることが一番です‼
今はまだ苦手でも、必ず譜読みは出来るようになります。
焦らず確実に読譜力を上げていきましょう。