ピアノを指先ブラブラ状態で弾くことについて
こんにちは。広島市安佐南区 横山美和ピアノ教室です。
ピアノ奏法には、実にたくさんの「流派」みたいなものがあります。
どれが良い悪いということではなく、自分が一番しっくりくる、こんな風に弾きたいと思う奏法で皆さん学ばれると思います。
現在、私が学んでいるものは「ロシアピアニズム」と言われるものです。
この奏法は、私がこれまで学んだことや、ピアノに対する概念を大きく覆すものでした。
最初は、正直よく分からないし、弾きにくいと思っていたのですが、最近やっと少しだけ「これかな?」と思う瞬間があるようになりました。
現在師事している先生は、たくさんのことを上手に言語化してくださいます。
その中で、最近私が一番意識していることに「指先ブラブラ」という状態があります。
指先ブラブラが最強だった!
ピアノを習い始めて最初に教わったことは次のようなことです。
- 手はたまご型
- 手の甲、掌をしっかりさせてふにゃふにゃしない
- 指を高く上げて鍵盤の底までしっかり打鍵する
- 脇を拳一つ分あける
上記のようなことだったと思います。
その後、専門的に学ぶ中で変化はありましたが、上記のような弾き方が全く抜けたということはありませんでした。
しかし、今は真逆!というか、鍵盤に対する捉え方が全く違うのです。
その中でも「指先ブラブラ」状態で弾くことが、私の中で一番難しく、なかなか理解できませんでした。
それが、ここ最近少しだけ近づけて、なんとなくこれかなと分かるようになりました。
指先ブラブラで弾けるの?と思われますよね(;^ω^)
それが、弾けるんです!
しかも、楽に、そして今までにないぐらい良い響きで!
まだまだ、勉強中の身で詳しいことをお伝えできるほど理解していないので詳細は控えますが、とにかく、すごいです(◎_◎;)
私は昔から、ショパンが苦手でどうしても弾けなかったのですが、この奏法を学び始めてやっと最近ショパンが弾きやすく、しっくりくるようになりました。
音に対しても、聴き方が変わり、耳まで変化したような感覚です。
ここまで来るのに、5年かかりましたが、何歳になっても奏法は変えられるし、自分が成長できる。
死ぬまで勉強だなと改めて感じています。
ピアノを指導する上でも変化があった
指導についても以前と変わってきました。
以前は、読譜力を付けること、テクニックをしっかりさせることに重きを置いていたのですが、今は大事にしていること、指導する優先順位が変わってきました。
- 良い耳を育てる
- 脱力を身に付ける
- 美意識、感性を養ってもらう
理論的なことは、後からでも身に付きます。
しかし、良い音が分かる「耳」や「美しい」「素晴らしい」と思う感性は早くから身に付けるべきものではないかと思います。
自分が子供の頃に知っていればと思う事が最近多いので、少なくとも私が関わる生徒達には少しでも早くお伝えしていきたいなと思います。