子供のピアノ教室のレッスン時間はどれくらいが適正か?
こんにちは。広島市安佐南区❛GRIT❜ やり抜く力を育てるピアノ教室 横山美和ピアノ音楽教室です♪
ピアノ教室のレッスン時間はお教室によって様々です。
30分、40分、45分、60分、90分、120分・・・・
時間は年齢、目的、レベルによって変わってきます。
もし、時間を選択できるお教室に通おうとしている場合、一体何分が適正なのでしょう?
今回は子供の年齢やレベル別にみる適正なレッスン時間についてお話しします。
初心者、幼児の場合
ピアノ教室の個人レッスンにおける時間設定で一番多いパターンは30分。
年齢を問わず未経験者や未就学児の場合は30分~40分が良いと思います。
30分に設定している理由は
- 子供の集中力の問題
- レッスン内容
この2つが考えられます。
まず、集中力については皆さんもご理解頂けますよね?
ピアノを始める年齢は概ね3歳~8歳あたり。
子供によっては30分でも長い場合も…
飽きさせないように手を変え品を変え、様々なアプローチでレッスンをしても途中で脱線することだって考えられます。
正直、30分~40分なんてあっという間。
予定していたレッスン内容のほとんどが出来なかったという日もあります(;^_^A
では、「集中力が持たないのだから15分や20分くらいで良いのでは?」と思われた親御さん‼
正直、教える立場としては15分、20分では短すぎます。
わたしが始めたばかりの子供に教えたい指導内容をご覧ください。
・鍵盤の位置確認
・リズム ・音読み
・手、指の運動
・うた(音感レッスン)
・実際にピアノを弾く
・ワークの確認
・宿題の確認
・次回の予習
15分で納まるとはとは思えませんよね?
ピアノの先生は、30分をフル活用してたくさんのことを指導します。
「ただピアノの前にじっと座って弾く」というだけであれば、10分くらいが限度かもしれません。
でも、弾くだけではなく色々な角度からレッスンをしてもらえると思えば、30分はあっという間に感じられるのではないでしょうか?
そして、「集中力」についてぜひ覚えて頂きたいことがあります。
それは、「子供の集中力は必ず伸びてくる」ということ。
始めは「30分なんて我が子には無理」とご心配の親御さんもいらっしゃいます。
しかし、ピアノに「興味・関心」が持てるようになると子供は驚くほど集中するのです。
ほとんどの子供が数か月~1、2年で30分ちゃんとレッスンを受けれるようになりますよ。
これから個人レッスンに通い始める子供さんの適正時間は最低30分
ピアノ歴1年~3年くらいまでの場合
どんなに集中力がある子供でも、最初の1年は30分‼
その後は長くても40分~45分に留めるのが良いでしょう。
「うちの子はコンクールを目指している」
「集中力があるのだからもっとレッスンして欲しい」
「うちの子は理解力があるから大丈夫」
そのお気持ちもわかりますが、ちょっとお待ちください(;’∀’)
集中力、理解力の強い生徒はもちろんいます。
でも、3歳~8歳くらいの子供が本当に60分のレッスン内容すべてを理解できるのでしょうか?
良く出来る子供は確かに頑張る。
しかし・・・
- 途中から頭がパンク状態になってしまう
- がんばり過ぎてオーバーヒートする
- 集中しているようでほとんど話を聞いていない
このような生徒を多く見て来ました。
コンクール前など、ついつい熱が入りレッスン延長になることはあります。
しかし、それは臨機応変に対応していくことです。
普段は「もう少し出来るかも?」というところで止めるのが一番効果的。
頭も疲れていないので、やったことをきちんと理解することが出来るのです。
昔、ある先生に言われたことがあります。
「子供には、10言いたいことがあっても、その中でもっとも重要な1つを確実に伝えなさい」
大人でも「10言われて10直す」ことは大変な労力。
それが子供ではどうでしょう?
「10言われて10すべて忘れてる」こともあります。
ひどい時は新たに注意が増えるなんてことも・・・(-_-;)
最初の1年から3年は長くても40分~45分で十分です。
中級者(趣味)の場合
年齢も上がり、ピアノ歴も数年経った場合でも趣味でピアノを弾くのであれば45分で良いと思います。
中級者の場合、ある程度曲数も増え、曲の長さも長くなるので、逆に30分では少ないことも。
・基礎練習
・エチュード
・楽曲 (1~2曲)
・ソルフェージュ
わたしの教室では、趣味の場合であっても常にこれくらいの曲をレッスンします。
それに、復習や予習も加えると45分は必要最低限。
30分ではすべての曲がレッスンしきれないので中途半端に。
もちろんお教室によって様々ですので、一概に45分がベストとは言えませんが。
個人的な意見として趣味であっても中級者以上の場合は最低45分。
コンクールを目指す・音大志望の場合
ここからは専門的に勉強したい子供さんのお話し。
コンクールに参加するのは早くても1年くらい経ってからだと思います。
それでも、小さいうちは課題曲も少なく難易度も低いので、30分~40分で十分間に合います。
しかし、年齢が上がりよりハイレベルなコンクールに臨むのであれば、60分~90分は必要。
わたしはコンクール前でも、基礎練習とエチュードだけは外しません。
それに追加してコンクールの曲を仕上げていくわけですから時間はいくらあっても良い…
それでも集中力が続く90分が限界かなと感じます。
コンクールや入試を控える子供の場合、子供の集中力、持ち曲に合わせて一番効果的な時間配分をすることが大切。
1回で90分より、週2回45分が良い場合もあるし、90分の間に一旦休憩を入れることも‼
わたしは、ピアノを弾くには集中力が絶対必要だと思っています。
練習だってやみくもに3時間ぶっ通しより、1時間3回の方が効果的だと思いません??
もちろん個人差はありますが、レッスンは指導者のわたしも相当なエネルギーを使います。
わたし自信の集中力が切れてはレッスンにならないという理由もあるので、最長90分が適正なのです。
専門的に学ぶ子供のレッスンは60分~90分 中高生で集中力がある場合は120分くらいまで可能なことも
子供のピアノ教室のレッスン時間はどれくらいが適正か?:まとめ
1 初心者、未就学児の場合
2 ピアノ歴1年~3年くらいまでの場合
3 中級者(趣味)の場合
4 コンクールを目指す・音大志望の場合
レッスン時間は、年齢、目的、レベルに応じてよく相談して決めることが一番です。
負担にならない適正なレッスン時間を見極めて下さいね。