ピアノを上手く弾くためには左手が重要
こんにちは。広島市安佐南区 横山美和ピアノ音楽教室です。
ピアノを練習中に「なんだかアンバランスでまとまりがないな」「演奏が機械的だな」と感じることはありませんか?
それは、左手を意識していないことが原因かもしれません。
ピアノ練習方法は世の中に星の数ほど存在します。
その中でも特に重要だと思うのが「左手の練習」です。
今回は、ピアノを上手く弾くために大切な「左手」についてお話しします。
ピアノを弾く時の左手は伴奏?
「左手は伴奏、右手はメロディー」と言われたことはありませんか?
これは、正解であって不正解。
クラシック音楽の形として以下のような様式があります。
- モノフォニー:単旋律の音楽
- ポリフォニー:メロディーと伴奏の区分けが無い多旋律音楽
- ホモフォニ—:メロディーと伴奏が区切られた和声重視の単旋律音楽
ピアノ曲のほとんどはポリフォニーとホモフォニーです。
ポリフォニーはバッハのように、複数の声部が同時に響き合いながら音楽が進行する形。
この時代の曲を練習している時は、右手、左手と分けて考えることはなく声部ごとに練習し形にします。
ですので、左手が伴奏と言う感覚は薄いのではないのでしょうか?
次にホモフォニー音楽。この様式は「主旋律と伴奏」という位置づけがあります。
そのせいで、左手伴奏、右手メロディーという認識があるのではないでしょうか?
しかし、その考えを一旦脇に置いておいてください。
左手は伴奏ではなく土台と考える
例えばモーツァルトのソナタははっきりと伴奏と旋律が分かれています。
しかし、左手を伴奏と考えて弾いていると右手の旋律ばかり目立ち、なんだかアンバランスでまとまりがない演奏に聴こえます。
そこで、左手を伴奏と捉えるのではなく「土台」だと考えて下さい。土台の上に旋律が流れていると捉えます。
例えば1つのフレーズを「ホールケーキ」だとしましょう。
スポンジ部分が左手で、デコレーション部分が右手です。
スポンジ部分が美味しくないと、いくらきれいにデコレーションしても美味しいケーキにはなりませんよね…(;^_^A
土台をしっかりさせるために、左手だけでも美しい音楽になるよう片手練習を徹底します。
- リズムが崩れていないか?
- 音が一つだけ飛び出て大きくないか?
- レガートであるか?
耳をダンボにして音をよく聴き、反復してください。
その後、右手も一緒に弾いてみましょう。きっと見違えるような演奏になるはずです(*^-^*)
ロマン派以降の音楽はまた少し違いますが、基本は同じ、なんだか演奏がアンバランスだと思う時はぜひ左手練習を見直してみて下さい。