ピアノ演奏には「丁寧さ」がとても大切だと思う話
こんにちは。広島市安佐南区 横山美和ピアノ音楽教室です。
わたしがレッスンをする上で大切にしていることの一つに「丁寧に」があります。
お恥ずかしい話、私はとてもせっかちでガサツな性格で、放っていると演奏がつい勢い任せになりがちです。
そんなわたしが高校時代の恩師に一番言われたことは「もっと丁寧に、音をよく聴いて弾いてください」です。
今回はピアノを「丁寧に」弾くことについてお話しします。
ピアノを弾く上での「丁寧さ」とは?
丁寧=ゆっくり弾くと思われがちですが、決してそれだけではありません。
わたしも学生時代、恩師に何度も言われていた時は「ゆっくり弾けば良いんだ」と思い込んでいました。
もちろんそれは間違いではないのですが、「丁寧に」にはもっと大切な意味があるのです。
ピアノを練習していると、譜読みの段階では楽譜とにらめっこ、弾けない個所を何度も弾くという練習をする、また、ある程度弾けるようになると、通し練習や楽譜を暗譜することに焦点が当たりすぎてはいないでしょうか?
そこに「丁寧さ」はありますか?
わたしは、この練習をしていると単なる作業になってしまい、丁寧さからはかけ離れてしまうように思います。
では、「丁寧」な練習とは?
それは、「丁寧に弾こう」と思うこと!
…はぁ?(;・∀・)
となった方も多いことでしょう…(笑)
でも、丁寧に弾こうと思うだけで、練習方法、音、演奏がぐ~~んと良くなるのです!(^^)!
思うだけで?と、不審に思われた方、騙されたと思ってぜひ思い込んで下さい!
例えば、ゆっくり練習の時、無意識で弾いていると、ただゆっくり弾くだけになります。
でも、「丁寧に」と強く思って弾くと、不思議と楽譜の見方、音への意識が変わります、それは「よく見て、よく聴く」に繋がっているからです。
要するに「意識」の問題!
「丁寧に」を意識した練習とは?
ただ楽譜上の音を読む譜読み
- 片手でミスなく弾いていく
- 和音構成を考える
- 横のメロディーだけでなく縦の和声感を感じる
- 強弱やアーティキュレーションをよく考える
- 指番号を考察する
丁寧に譜読みしようと思うと、この段階でも多くのことをやらなければいけなくなります。
しかし、これはただ音を並べて弾く無意識な譜読みと比べて圧倒的に仕上がりも早く、より深い演奏が出来るようになるのです。
必死に暗譜するため何度も通して弾く
- 片手の暗譜
- フレーズ毎に確認し暗譜する
- 弾けないところの部分練習
譜読みが終わり、通して弾けるようになると通し練習ばかりになる方がおられます。
でもそれは本当に避けて頂きたい!
暗譜も小分けにして丁寧にやっていく、弾けない個所を無視せず整えていく、音を良く聴いて、良い響きを追求する!
通し弾きは、弾くことだけに集中して、音を聴くことミスタッチは見て見ぬふりなど良いことは一つもありません。
通して弾く練習あh一日1回程度で十分、もちろん本番前には必要な練習ですが、日々の練習においては必要不可欠ではありません。
「丁寧」とは、よく見て、よく聴いて、観察する力を身につけること
丁寧の意味を調べてみるとこのように記載してあります。
楽譜を入念に読み込む、音に細部までこだわる、そのように意識する心構えが丁寧な演奏になるのではないでしょうか?
そうは言っても、時間がなく急ぎの譜読みなどの場合、つい楽譜を追うだけの練習になってしまいます。
しかし、そんな時こそ「丁寧に」自分に言い聞かせて弾くようにしています。