ピアノ連弾のすすめ。連弾で養われる力とその魅力とは?
こんにちは。横山美和ピアノ音楽教室です。
一昨年から、友人でありピアノ先生仲間でもあるSさんと度々連弾をしています。
「連弾」とは1台のピアノを二人以上で演奏するピアノのアンサンブルです。
ピアノは一人で演奏することが圧倒的に多い楽器ですが、「連弾」であれば気軽にアンサンブルを楽しむことができます。
私も彼女と試行錯誤しながら、楽しく連弾の練習をしています。
今回は「連弾」の魅力について私なりの考えをお話しします。
もくじ
連弾の魅力その1:初心者から誰でも気軽に楽しめる
小さな子供が最初に習う曲の多くに「伴奏」が付いていますね。
「ド」だけの曲であっても、先生やご両親が素敵な伴奏を付けてあげれば、たちまち素敵な曲に大変身!
一緒に演奏できる楽しみを感じるとともに、テンポ感、リズム感、聴く力も同時に養うことができます。
また、初心者の大人の方でも連弾することで単調な曲に変化が生まれます。
連弾の楽譜の難易度は幅広く、ドだけの1音の曲から、名作曲家が作曲したすばらしい音楽作品まで実に様々です。
また、アニメやPOPS音楽は、連弾で演奏する方が音域も広がるのでおススメです。
楽器店にはたくさんの連弾楽譜があるので、一度足を運んでみるのも良いのではないでしょうか。
連弾の魅力その2:中級者以上にの方にこそ取り入れたいバランス力と聴く力
ある程度技術力が付くとソロで演奏する楽しみが格段に上がります。
弾きたい曲も増えてきて、特に連弾を取り入れることもなくなります。
しかし、中級者以上の方にもぜひ「連弾」を取り入れて頂きたいと思います。
その理由は
- バランス力と読譜力
- 聴く力
を育てるためです。
バランス力
通常、一人で演奏する場合でも、左右のバランス、和声のバランスなど音のバランスを考えて弾きますね。
それが、「連弾」になると、自分以外に、相手の音にも注意しながらバランスを取っていく必要があります。
例えば、2手連弾の場合、4本の手を気にしながら演奏しなければいけません。
自分のパートだけでなく、相手の楽譜を理解し、意深く楽曲分析することが必要になります。
この「楽譜を良く読む」ということができない方が多いように思います。
技術は成長していても、楽譜から読み取る力が弱いと演奏に魅力を感じられません。
連弾は、否応にも相手の楽譜を弾くというより、「読む」ことが大切になるので、読譜力つけるのに持ってこいなんです!
聴く力
「連弾」で一番大切なことは「聴く力」です。
相手と息を合わせて演奏することが大事だと思われるかもしれませんが、合わせるためには「聴く」ことが重要です。
- 音楽
- 呼吸
- タイミング
- 音のバランス
最初に、全体の「音楽」を聴けていないと演奏がアンバランスになります。
自分のパートだけガンガン弾いても連弾は素敵な演奏になりません。
そして、「呼吸」です。
相手とピッタリと息を合わせないといけない個所が多々あります。
次に、呼吸と似ていますが「タイミング」です。
通常ペダルはセコンド側(下パートが)受け持ちますが、自分タイミングとは違う場所でペダルを踏みかえる必要性がたくさんあります。
そのタイミングが非常に難しくこれは「聴く」ことができていないとまずできません。
最後に「音のバランス」です。
どちらにメロディーがあるとか、和声のバランスをどうするとか、バランスについては書ききれないほど注意が必要。
これらどれを見ても「聴く」ことが」できないとできません。
連弾を取り入れることによってこの「聴く」力をぜひ養っていって欲しいと思います。
連弾を通して思うこと(雑記)
連弾を通してまず感じることは、単純に「楽しい」です。
連弾は、一人で練習していると正直つまらないのですが…二人で合わせる時はソロ演奏の何倍も楽しい!
- いつもより耳を100倍くらいダンボにして練習する集中力
- お互いの意見を話し合いながら曲を仕上げていく作業
- 難しい箇所が一人の時とでは全然違うことに気付く発見
連弾はソロ演奏とは一味違う「ピアノ」の楽しみ方を改めて感じることが出来ます。
実は今年、コンクールに参加する予定!
連弾は楽しみ、と言いつつ、コンクールとなると楽しんでばかりもいられません。
明日はそのための曲決めです、何を弾こうか数日前からワクワクしています。
ピアノ連弾のすすめ。連弾で養われる力とその魅力とは?:まとめ
1 連弾の魅力その1:初心者から誰でも気軽に楽しめる
2 連弾の魅力その2:中級者以上にの方にこそ取り入れたいバランス力と聴く力
3 連弾を通して思うこと(雑記)
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