生演奏を聴く時間は五感を磨くために大切なこと
こんにちは。広島市安佐南区 横山美和ピアノ音楽教室です。
今から20年以上前、わたしが学生だった頃、音楽を聴くと言ったらもっぱらCD!
わたしはPOPSやジャズなどに興味がなく、クラシックばかりでしたが、自分が勉強する曲やいつか弾きたい曲など値段を気にせずどんどん買っていました(今思えば大変贅沢なことですよね)
さて、今は音楽を聴くと言えば、音楽配信サービスやYouTubeでしょうか?
クラシックは無料で聴けるものが多く本当に便利な時代です。
ピアノを習っている方で、ピアノ曲をアプリなどで聴く方は多いと思いますが、生の演奏会へ足を運ぶ方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?
配信サービスは便利ですが、やはり生の音とは比べ物になりません。
身体で音を感じることで、五感が磨かれそれが自分のピアノ演奏にも繋がると思います。
今回は、演奏会で生の音楽を聴くということについてお話しします。
初めてクラシック演奏会に行くなら?
「ピアノを弾くのだから、やっぱりピアノの演奏会に行くべきだよね!」と思われますか?
もちろん、まずは興味のある楽器、ピアノの演奏会を聴きに行くのも良いと思います。
でも、もし初めて演奏会へ行くのならオーケストラがおススメです!
これはあくまでも私の意見ですが、ピアノリサイタルはけっこうハードルが高いように思います。
リサイタルは、休憩をはさんで約2時間「前半45分 休憩 後半45分、アンコー」」という構成が一般的。
この間、ピアノだけをじっと聴くって、余程ピアノが好きか熟練のクラシックファンの方でないと正直キツイのでは…?
(わたしは、途中で眠くなることもあるし、急にせき込んで冷や汗ものだった経験もあります)
なぜなら、ピアノは一人で演奏する楽器なのでオーケストラに比べて演奏中の小さな声や咳払いなどがホールに響きやすいのです。
咳払い一つ気を使う場がプレッシャーで緊張すると言われる方、結構いらっしゃいませんか?
それから、プログラムすべてが好きな曲ということも稀、緩徐楽章などゆっくりな曲は途中で絶対眠たくなります。
静かな空間でイビキが聴こえるなんてことも…
このような理由で、ソロ楽器のリサイタルはけっこう気合が入るように思います。
それに比べてオーケストラは音の問題が少し解消されます。
圧倒的に楽器の数が多く演奏のボリュームが違います。
そして、身体に音楽が響いてくる感じが体感できるのもオーケストラの醍醐味!
知らない曲でも、その迫力に絶対感動を覚えるはずです。
生の音楽を感じていると実感したいなら、絶対にオーケーストラがおススメです。
また、オーケストラの演奏会は気軽に行けるものが多く、小さなお子様でも楽しめるプログラムのものを多くあります。
- ディズニー系のプラグラム
- 親子のためのプログラム
- ピアノやヴァイオリンなどとの共演、「協奏曲」が入っているプログラム
- 司会者がいるお話し付コンサート
ちなみに、最近はソロ演奏会でも、気軽に楽しめるものが多くあるので興味があれば調べてみると良いでしょう。
生の音楽を聴くことでピアノの音が変わる?
生の演奏会へ出向く一番のメリットは、身体で音を感じることで五感が刺激されることではないでしょうか?
ピアノを弾いていると、ここはフルートのように、ここはティンパニ―のように、ここはソプラノの歌のようになど、他の楽器を例に出すことが多くあります。
今はYouTubeなどでオーケストラを聴くことが可能ですので、その楽器を知ることは容易です。
しかし、生の音を聴いたことがあるか否かでピアノの表現力が全然違ってきます。
一度でも「生音」を体感しているとそれはかならずその方の経験として貯蓄され、それが、ピアノ演奏に表れてくるのだと思います。
特にお子さんは顕著に差が出ます。
演奏会へ頻繁に行くお子さんの演奏は、音楽的で表現力が豊富。
「まだ小さいから演奏会は…?」と思われるかもしれませんが、子供のためのコンサートもたくさんあるので、ぜひ一度連れて行ってあげて下さい。
きっとお子さんの五感も刺激され、良い経験になると思いますよ。
生の音楽を聴く時間は五感を磨くために大切なこと:まとめ
最近はめっきり演奏会に出向く回数が減りました。
しかし、今年は時間を作ってたくさんの演奏会へ足を運びたいと思います。
生の音楽を聴くことは、それを経験した人にしか分からない感動があります。
またこの経験こそが一番の自分投資だと思います。
美しい音楽を感じて五感を磨き、ピアノ演奏により深みがでるようぜひ一度演奏会へ行ってみましょう。
1 初めてクラシックの演奏会に行くなら?
2 生の音楽を聴くことでピアノの音が変わる?