子どもに生演奏を聴かせるメリットとは?「良い耳」と音楽性を育てる大切な時間
こんにちは。広島市安佐南区 横山美和ピアノ音楽教室です。
今から20年以上前、私が学生だった頃。
「音楽を聴く」といえば、もっぱらCDでした。
私はPOPSやジャズにはあまり興味がなく、クラシック音楽ばかり聴いていました。
勉強している曲や「いつか弾いてみたい」と思った曲を見つけると、値段を気にせずCDを買っていたので、今思えばかなり贅沢なことをしていたなと思います。
今では、音楽配信サービスやYouTubeなどで、いつでも好きな音楽を聴けるようになりました。
クラシック音楽も無料で聴けるものが多く、本当に便利な時代です。
では、ピアノを習っているお子さんにとって、「生の演奏を聴くこと」にはどんな意味があるのでしょうか?
YouTubeや音楽配信サービスで演奏を聴くことも、もちろん大切な学びになります。
けれど、実際に演奏会へ足を運び、目の前で鳴る音を身体で感じる経験には、画面越しでは得られないものがあります。
- 大きな音、小さな音。
- 楽器によって違う音色。
- ホールいっぱいに広がる響き。
- 演奏者の息づかいや、音楽が生まれる瞬間。
こうした経験は、お子さんの**「聴く力」や音楽を感じる力**を育て、やがて自分自身のピアノ演奏にもつながっていきます。
今回は、ピアノを習っているお子さんにぜひ知ってほしい、「生演奏を聴く」という経験の大切さについて、お話しします。
初めてクラシックの演奏会に行くなら?

「ピアノを習っているのだから、まずはピアノの演奏会へ行ったほうがいいのかな?」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、好きなピアニストの演奏を聴いたり、知っている曲を実際の音で聴いたりすることは、とても良い経験になります。
ただ、初めてクラシックの演奏会へ行くお子さんには、私はオーケストラの演奏会もおすすめします。
オーケストラには、ヴァイオリン、チェロ、フルート、クラリネット、ホルン、トランペット、打楽器など、たくさんの楽器が登場します。
それぞれの楽器によって音色や音の大きさ、響き方が違うため、実際に目の前で聴くことで、
- 「この音はどの楽器かな?」
- 「こんな音がするんだ!」
と、自然に音への興味が広がっていきます。
特に大きなホールで聴くオーケストラは、音が耳だけではなく、身体全体に響いてくるような感覚があります。
これは、生演奏ならではの魅力です。
子ども向けの演奏会を選んでみる
「クラシックの演奏会は、子どもには少し難しそう……」
そんな心配をされる方もいらっしゃるでしょう。
でも、最近は小さなお子さんでも楽しめる演奏会がたくさんあります。
例えば、
- 親子で楽しめるコンサート
- 子ども向けに解説をしてくれる演奏会
- 映画音楽やアニメ音楽などを取り入れたコンサート
- ピアノやヴァイオリンとオーケストラが共演する協奏曲
- 演奏者が楽器について紹介してくれるコンサート
などです。
最初から「本格的なクラシックを静かに2時間聴く」という必要はありません。
お子さんが「楽しかった!」と思える演奏会を選ぶことが一番です。
ピアノリサイタルももちろんおすすめです
もちろん、ピアノリサイタルにも素晴らしい魅力があります。
ピアノ一台から、こんなにも豊かな音色や表現が生まれる。
そのことを実際に目の前で体験することは、ピアノを習っているお子さんにとって、とても貴重な経験です。
ただ、初めての演奏会であれば、無理に長時間の本格的なリサイタルを選ぶ必要はありません。
まずは、「生の音を聴くって、こんなに面白いんだ!」と思える経験を作ってあげましょう。
そして、興味が出てきたら、少しずついろいろな演奏会へ足を運んでみる。
そうすることで、聴く音楽の幅も自然に広がっていきます。
「生の音を聴くことで、ピアノの表現力は変わる?」
生の演奏会へ足を運ぶ大きなメリットは、**音を「耳だけでなく身体全体で感じられること」**です。
YouTubeや音楽配信サービスでは、いつでも好きな音楽を聴くことができます。
もちろん、それらも音楽を学ぶうえでとても便利なものです。
しかし、実際の演奏会場で聴く音には、画面やスピーカーから聴く音とは違うものがあります。
- 大きな音が身体に響く感覚。
- 小さな音がホールの奥まで消えていく感覚。
- 楽器同士の音が重なり、一つの音楽になっていく瞬間。
こうした経験は、実際にその場に行かなければなかなか味わえません。
そして、この「身体で感じた音の記憶」が、ピアノを弾くときの表現にもつながっていきます。

「フルートのような音」「歌うような音」がイメージできるようになる
ピアノを弾いていると、
- 「ここは歌うように」
- 「フルートのような音で」
- 「弦楽器のように」
といった表現をすることがあります。
でも、実際にその音を聴いた経験がなければ、どんな音を目指せばいいのかイメージするのは難しいですよね。
たとえば、フルートの音を実際に聴いたことがあれば、「このメロディーをフルートのように歌わせてみよう」と、音のイメージを持ってピアノを弾くことができます。
耳で知っている音が増えるほど、ピアノで表現できる世界も広がっていく。
私は、これが生演奏を聴く大きな意味の一つだと思っています。
お子さんは「経験」がそのまま音楽性につながる
お子さんの場合は、知識として教えるよりも、実際に体験してもらうことが大切です。
- 「オーケストラってこんなに大きな音がするんだ」
- 「ヴァイオリンってこんな音なんだ」
- 「生のピアノってこんなに響くんだ」
そんな経験が、少しずつお子さんの中に蓄積されていきます。
そして、その経験はすぐに結果として現れなくても、何年か後にピアノを弾くときの音色や表現、音楽の感じ方として表れてくることがあります。
だからこそ、ピアノを習っているお子さんには、ぜひ「練習する時間」だけでなく、本物の音楽に触れる時間も作ってあげてほしいと思います。
どんな演奏会を選べばいい?親子で楽しむことから始めよう

「子どもを演奏会に連れて行きたいけれど、最後まで静かに聴いていられるかな?」そんな心配をされる方もいらっしゃると思います。
でも、最初から本格的な演奏会を選ぶ必要はありません。
大切なのは、お子さんが音楽を楽しめることです。
例えば、
- 親子向けのクラシックコンサート
- 子ども向けに解説がある演奏会
- 1時間程度の短いコンサート
- オーケストラのファミリーコンサート
- ピアノやヴァイオリンなど、好きな楽器の演奏会
- 映画音楽やアニメ音楽など、知っている曲が含まれている演奏会
などから選んでみるとよいでしょう。
「クラシックを勉強させなければ」と考えなくても「生の音を聴いてみよう」くらいの気持ちで十分です。
知っている曲が演奏されれば、それだけでも子どもは興味を持ちやすくなります。
そして、演奏会の途中で少し飽きてしまったとしても、それほど気にする必要はありません。
最後まで完璧に聴くことが目的ではないからです。
- 「あの楽器、どんな音だった?」
- 「一番好きな音はどれだった?」
- 「ピアノとヴァイオリンは、音がどう違った?」
演奏会の帰り道に、そんな話をするだけでも立派な音楽体験になります。
演奏会では「聴き方」を教えすぎない
小さなお子さんには、「静かにしなさい」「ちゃんと聴きなさい」と言い続けるよりも、まずは音楽を楽しむ経験を大切にしてあげてください。
- 「あの音、きれいだったね」
- 「大きな音でびっくりしたね」
- 「あの楽器、面白かったね」
そんな感想を親子で共有するだけでも、音楽への興味は少しずつ育っていきます。
音楽を聴くことは、正解を当てる勉強ではありません。
- 美しいと感じる。
- 面白いと感じる。
- 不思議だと感じる。
- 身体に響く音に驚く。
そうした一つひとつの経験が、お子さんの「聴く力」を豊かにしていきます。
まとめ|生演奏を聴く経験が「良い耳」と豊かな音楽性を育てる
音楽を聴くことが、以前よりずっと身近になりました。
YouTubeや音楽配信サービスを使えば、世界中の素晴らしい演奏を、いつでも好きなときに聴くことができます。
こうした便利な環境は、音楽を学ぶうえでも大きな助けになります。
その一方で、実際に演奏会へ足を運び、その場でしか感じられない音を体験することも大切です。
- 大きな音が身体に響く感覚。
- 小さな音がホールの中へ消えていく感覚。
- さまざまな楽器が重なり、一つの音楽になっていく瞬間。
- 演奏者の息づかいや、会場の空気。
こうした経験は、単に「音を聴く」だけではありません。
目で見て、耳で聴いて、身体で感じる。
そんな五感を使った音楽体験になります。
ピアノの上達には「弾く練習」だけでなく、良い音をたくさん聴く経験も欠かせないと考えています。
だからこそ、ピアノを習っているお子さんには、ぜひ機会を見つけて演奏会へ連れて行ってあげてください。
「楽しかったね」「この音、きれいだったね」
そんな経験の一つひとつが、お子さんの音楽の世界を広げてくれるはずです。
ピアノを上手に弾くために、たくさん弾く。そして、たくさん聴く。
この両方を大切にしていきたいですね。
*ピアノで音を聴く力を育てる!「良い耳」が音楽性を伸ばす理由
*「良い耳」を育てるピアノレッスンとは?子どもの音楽性を育むために大切なこと
当教室では、ピアノを「弾けるようになること」だけではなく、自分の音をよく聴き、音楽を感じて表現する力を大切にしています。
小さな頃からさまざまな音楽に触れながら、一人ひとりの「聴く力」を育てていきます。
- 「きれいな音でピアノを弾けるようになってほしい」
- 「音楽を心から楽しめる子になってほしい」
そんな方は、ぜひ横山美和ピアノ音楽教室のレッスンについてご覧ください。