ピアノ教室に通う子供が意外と知らないピアノ椅子の正しい座り方

　

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横山 美和

4歳からピアノを始める。広島音楽高等学校、エリザベト音楽大学音楽学部卒業。 第5回九州音楽コンクール最優秀賞、第15回全日本ソリストコンクール優秀賞他多数の受賞歴あり。 これまでに県内外でソロ、室内楽の演奏会を開催。また、室内楽奏者として5年に渡りヴァイオリン奏者の井後勝彦氏とヴァイオリンとピアノのための作品を研究し毎月演奏会を開催。5年で取り上げた楽曲は約80曲に及ぶ。ピアノ指導歴20年。

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こんにちは。広島市安佐南区  横山美和ピアノ教室です♪

練習中、子供の椅子の高さや、座り方を気にされたことはありますか？？

教室では最初に座り方や姿勢の指導をします。

しかし、お家練習中はいかがですか？

正直、あまり気にされてないような…

先生

座り方はピアノを弾く上でとても大切な要素♪

今回は、意外と適当になりがちなピアノの座り方についてお伝えしましょう。

ピアノ椅子の種類

まず、ピアノ椅子の種類をご紹介します。

①背もたれ椅子(トムソン椅子）

背もたれがあり、後ろのタブで簡単に高さを変えられるのが特徴。

背もたれは使用しませんが、背もたれのお陰で小さなお子さまの転倒防止や前に重心をかけても椅子が安定するなどの利点があります。

皆さんが一番目にされるのがこのタイプではないでしょうか？

②ベンチタイプ

アップライトピアノを購入する際、付属で付いてくるのがこのタイプ。

サイドのネジで無段階に細かい高さ調節ができるのが特徴。

クッション性が高いので、長時間座っていても疲れにくいという利点も‼

➂クルクル椅子

ほとんど見なくなりましたが、丸い椅子で座面を回して高さを調整するタイプ。

これはインテリアとしては素敵ですが…

正直実用的ではない。

グラグラして安定性もなく、安全面も良くない。

もし、この椅子をご使用でしたら、早めに買い替えることをおすすめします。

ピアノ椅子の高さ

基本的に椅子の高さは、鍵盤に手を置いた時に腕と床が平行になる高さが良いとされています。

しかし、上級者ほど椅子の高さはご指導される先生や本人の体型、弾き方によって変わってきますので、絶対というものありません。

しかし、始めたばかりの小さなお子さまであれば、まずは基本の高さで練習するべきです。

成長や上達ととともに徐々に変わっていくのは良いですが、基本は大事‼

低すぎず、高すぎず、ベストな位置に設定してください。

ピアノを弾く時の座り方

良くあるのが、高音部が多い曲を弾くときは右寄りに、低音部が多い曲は左寄りにと、椅子の位置や座る場所を変えてしまうお子さまがいらっしゃいます。

これダメですよ‼Σ(￣ロ￣lll)

ところで、ピアノの中心はどこですか？？？

真ん中のドと思われている方が多いですが、実際に鍵盤の端と端から一つづつ中央に向かって進んでみて下さい。

中心にくるのは、真ん中のミとファです‼（電子ピアノなど鍵盤数が少ないものは除き88鍵あるピアノの場合）

この位置を目安におへそが来るように座ると大体真ん中になります。

ピアノと身体の距離

意外と難しいのがピアノとの距離！

椅子は深く腰掛けず、座面1/2～1/3のところに座ります。

その状態で手を「グーにして前ならへ」

手を真っ直ぐ上した状態でピアノの蓋にグーが当たるくらいの位置に椅子を設置すると良いでしょう。

ただ、小さなお子さまの場合、もう少し前に設置した方が良い場合もあります。

一度、お習いの先生にお家の椅子の高さや位置を写真に撮って確認してもらいましょう。

ピアノを弾く時の足の位置

足の位置はとても大切です。

良くあるパターンは足ブラブラの体勢。

足がブラブラしていると体重を支えることができないため、重心が定まらず、ピアノを弾くときに無駄な力が入ります。

所謂、脱力が出来ない状態。

また、猫背になりやすく、良い姿勢を保つことができません。

この状態で練習していると、それが癖になり将来的に治すことが難しくなります。

足台も種類があり調整できるものがほとんど。

• 補助ペダル付き
• ペダルなし
• アシストペダル（台とペダルが別になっているもの）

どれが良いかは、お子さまの進度具合、成長具合によって違いますので先生とご相談下さい。

また、足台を用意するのが難しいようでしたら、雑誌を重ねて即席の台を作るなど自作でも構いません。

足ブラブラだけは絶対ダメ‼

ピアノを弾く姿勢とフォーム

姿勢が悪いと良いテクニックは身につきません。

子供の場合、油断しているとすぐにクネクネ、ふにゃふにゃ…(-_-;)

良い姿勢を保つことは大人でも大変ですよね。

では、良い座り方とは？

• 腰から頭までがきれいなカーブを描いたような状態
• 無駄な力がなく肩が上がらず、腕が自由に動かせる
• お腹の中心(丹田）がしっかりしている
• 猫背や反り腰になっていない

姿勢についてはまた詳しくお伝えしますが、

姿勢がどうしても悪くなるお子様には、気付いた時に声をかけてあげると良いですね。

言い過ぎるとピアノの前に座らなくなるのでご注意を…

ピアノの座り方は音に影響する

椅子の高さ問題は難しく、上級者になると曲によって微妙に変える人もいます。

わたしも、低くしたり、高くしたり、30数年でだいぶ変わりました…(;’∀’)

そして今も迷走中…

しかし、小さなお子さまの場合まずは基本に忠実に適切な座り方ができるようお家でも心掛けましょう。

無理な姿勢、適当な椅子の設置で練習しているとせっかくの練習効果が半減。

椅子の高さを変えただけで、急に音に深みが出たり、指運びがスムーズになったりします。

音に影響してきます。

まずは

1. 椅子の高さと距離
2. 足ブラブラはだめ

この2点を覚えておいて下さい。

ピアノ教室に通う子供が意外と知らないピアノ椅子の正しい座り方：まとめ

今回の記事を参考に今一度、椅子の高さや座り方について見直してみて下さいね。