幼稚園教諭、保育士を目指す学生さんたちのピアノレッスン
こんにちは。広島市安佐南区 横山美和ピアノ音楽教室です。
幼稚園教諭、保育士を目指してピアノを始める高校生、大学生の方が多くいらっしゃいます。
ほとんどの方がピアノ未経験者で楽譜も読めない状態でスタートします。
お子さんと違って、理論的なことはすぐに理解できますが、実際ピアノを演奏するとなるととても大変。
しかし、コツコツ続けて卒業時には大半の学生が童謡などを弾き歌い、初見奏もできるようになります。
今回は、初心者学生さんのピアノレッスンについてお話しします。
初めてピアノを習う学生さんのレッスン事情
まず、楽譜の読み方についてはすぐに理解できます。
ト音記号とヘ音記号があって線・間順番に上がる下がる、子供ではありませんのでここは難なくクリア!
音符の音価についても同様です。
四分音符は1拍、2分音符は2拍など。
ですから、片手奏や簡単な伴奏つきの曲なら1回のレッスンで弾けるようになる方が大半です。
しかし、問題はここから!
最初はどんどん進めるのですが、曲の難易度が分かるとすんなりとはいかなくなります。
- ト音記号ソより上の音が出て来た
- ヘ音記号の伴奏系が動きのあるものに変わる(アルベルティバスなど)
- 調合、臨時記号が増える
- 固定のポジションで弾けない楽譜(跳躍のある曲)
大体この辺りで急に難しく感じるようです。
原因は、読譜力と運動機能です。
読譜力
楽譜の仕組みは理解できても、とっさに音を読むことが難しい。
そのため、記譜しないと弾けない、または初めから階名の記譜がある楽譜を使用する方もいます。
私個人としては、記譜して弾いても問題ないのでは?と考えます。
もちろん、記譜なしで弾けるのが理想ですが、学生たちの目的はあくまでも「現場で使える演奏力」です。
音符を読むことより、曲をどんどん弾いて慣れることの方が大事なのではないでしょうか。
読むことに時間がかかって曲が進まないくらいなら、「書いてしまえ!」と言っています(;^ω^)
ちなみに、6割くらいの方は卒業までにすべての音に記譜をしなくても弾けるようになりますよ。
運動機能
ピアノ弾くとうことは、「身体運動」です。
初めてピアノを弾く学生にとって、ピアノを弾く運動機能はこれまでにない感覚だと思います。
例えば、自転車に乗れる人にとって、自転車に乗ることは特段難しいことではないはず!
しかし、乗れない人にとっては大変難しい乗り物です!
子供の頃、転びながら何度も練習した経験がある方も多くいらっしゃるはずです。
ピアノだって同じ!
ピアノを弾くという運動はこれまでにほとんど経験のない運動、特別な運動だと思います。
要するに、練習なしで出来るほど簡単なものではないということ!
ピアノが弾ける人を見ていると、「簡単そうに弾いているな」と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、決してそんなことはなく両手で左右別の動きをすることは思った以上に難しい運動なのです。
今まで使っていない身体機能をフル活動させてピアノを弾かなければいけませんので、そう易々と弾けるわけありません(;^_^
学生さんには、ある程度の練習時間は必ず必要だと理解してもらいピアノレッスンを進めていきます。
それを理解し、毎日コツコツ練習される学生さんは必ず上達します。
逆に、練習をせずレッスンでしか弾かない学生さんは残念ながら4年経っても大して弾けないまま卒業されます。
どちらにしても、もう良い大人ですので練習するしないは自己責任!
少し厳しい言い方ですが、私も割り切ってレッスンさせて頂きます。
レッスンで使用する教材、指導内容例
- バイエル
- ブルグミュラー
- ソナチネ
- ハノン
- バーナム・ピアノテクニック
- こどものうた200
- 続 こどものうた200
- こどものうた
- ほいくのうた155
指導内容
- 基本のピアノ奏法
- コードの理解
- 和音記号の理解
- 弾き歌い
- 移調
- 初見奏
幼稚園教諭、保育士を目指す学生たちのピアノレッスン事情:まとめ
1 初めてピアノを習う学生のレッスン事情
2 幼稚園教諭、保育士になる学生さんの旅立ち!
3 レッスンで使用する教材、指導内容例