指を育てるトレーニング!反進行と並進行でスケール(音階)を弾いてみよう
こんにちは。広島市安佐南区 横山美和ピアノ音楽教室です。
小さな子供がピアノを弾く場合、まだ指や手の関節がふにゃふにゃで上手に弾けないことがあります。
一昔前でしたら、「手は卵型」とたたき込まれ、指を立てた状態をキープすることを強いられた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、最初から手の形を決めてしまうと、ガチガチの手になってしまい、それはよくありません。
でも、指は鍛えなければ育たない!
今回は、小さな子供に取り入れている「5指をまんべんなく動かすトレーニング」をご紹介します。
反進行のスケール(音階)を弾く
まず、真ん中ドに両手1番を置きます。
そのまま片手づつ「1・2・3・4・5」と順次指を動かします。
- 右はドレミファソ
- 左はドシラソファ
【注意点】
- 手首の位置を少し高い位置にキープ(必要であれば支えてあげる)
- レガートではなくノンレガート、1音づつゆっくりと弾く
- 指の関節はあまり気にしない(マムシ指でも一先ずOK)
- 片手でうまくいったら両手にしてみる
1日で両手になる子もいますが、ほとんどの場合時間がかかります。
あせらずゆっくり取り組んで下さい
お家でも練習できると良いですが、間違ったクセが付くのはよくないので、わたしは余程上手に出来る子以外宿題にはしていません。
並進行でスケール(音階)を弾く
両手とも「ドレミファソ」に置きます。
- 左手は5・4・3・2・1
- 右手は1・2・3・4・5
【注意点】
- 左手から練習する
これ以外は、平進行と同じです。
左手から練習する理由は、子供は「1がド」という固定観念がある場合が多いから。どうしても、ドを弾いているつもりでソから弾き始めてしまう子多いため左手を重点的に練習します。
余談ですが、指番号と音を結びつける教材がわたしはあまり好きではありません(;^ω^)
ですので、指番号の記譜がないもの、もしくは最初から色々な指で弾くようにしています。
左手が上手くいくようになれば、両手奏に移行。
あっさり弾けてしまう子もいますが、ものすごく時間がかかる子もいます。
先生のご判断で根気よく練習してみて下さい。
並進行が出来るようになったら全調にチャレンジ!
ハ長調が上手く弾けるようになれば、全調で練習してもらいます。
- 最初は白鍵の長調、短調
- 次に黒鍵の長調、短調
ハ長調がすんなり弾けていれば割と簡単にできますよ(*^^*)
ちなみに、調性の理解や、譜読みができることがこの練習の目的ではありません。楽譜は読めなくても良いので、先生がお手本をみせて進めていけば良いと思います。
バリエーション
音階がうまくできたら次のようなバリエーションを取り入れて見ましょう。
- アルペジオ「ドミソソミド」のように
- ぶんぶんぶん、ちょうちょう、子犬のマーチなど5指移動なしで弾ける曲を両手で弾く
- バーナムを全調で弾く
- 先生のオリジナル曲を弾く
- Ⅰの和音 Ⅴ7の和音を弾く
このように、5指全調が弾けると練習の幅が広がります!
特に、知っている曲が弾けると子供の練習意欲は劇的に上がります。
バーナム・ピアノテクニックは5指移動なしで弾ける短い曲がたくさんあるので大変活用できる教材です。
初歩のうちから5指すべてを使い、良い手に育てていくことはピアノを弾く上で大変重要な要素です。
楽譜を読む譜読みの訓練とは別に「手の形や弾き方」に重点を置きたいときは楽譜に捉われず、遊び感覚でできるこの練習はとてもおススメです。
指を育てるトレーニング!反進行と並進行で音階を弾いてみよう。:まとめ
1 反進行のスケール(音階)を弾く
2 並進行でスケール(音階)を弾く
3 並進行が出来るようになったら全調にチャレンジ!