子供のピアノ練習が途中で脱線しても良い理由
こんにちは。広島市安佐南区❛GRIT❜ やり抜く力を育てるピアノ教室 横山美和ピアノ音楽教室です♪
家で良くピアノを弾いているんです。
でも・・・・
- 宿題の曲はそっちのけで合格した曲ばかり弾く
- 好きな曲を弾く
- 歌いながら適当に作曲?している
ピアノには向かうけれど、宿題の曲をあまり練習しない子供に対してモヤモヤされている親御さん。
ピアノが上手くなるには毎日の練習が欠かせません。
では、毎日ピアノは弾いているけど、宿題の曲は練習せず好きな曲を弾いているはどうでしょう?
ご心配なく‼
最初はそれでも大丈夫です(*^-^*)
最初のうちは練習中に脱線しても良いのです。
その理由は・・・・??
今回は、ピアノ練習中に脱線してもよい理由についてお話しします。
最初はピアノに向かうことが大切
ピアノの練習が大好きな子供はいます。
せっかく習うなら親にとってもそれが一番理想的ですよね。
でも、実際は「ピアノに毎日向かわせることが一苦労」「レッスンには喜んで行くけれど練習は嫌い」という子供が大半。
最初のうちは
- 毎日ピアノに向かうこと
- 練習の曲に手を付けなくてもピアノで遊んでいる
これだけでOKと思いましょう。
人間、興味がないことに対して一生懸命になれないし、わざわざ時間を作ろうなんて思いませんよね?
でも、毎日ピアノを触るということは、ピアノに興味があり好きという証拠(*^^*)
それなのに横から
「練習しなさい」「遊ばないの」「その曲は〇になったでしょう」
など言ってしまうと、やる気もなくなりますよね?
これが、2年3年と続くと少し心配ですが・・・
習い始めて1年くらいは大目に見ても問題ありません。
ピアノが好きで、毎日ピアノを触る子供を育てる方がこの時期は重要なのです。
子供が合格した曲、好きな曲しか弾きたがらない時は?
新しい曲を練習するのは大人でも億劫。
要するに譜読みをしていくわけですが、譜読みが苦手な子供にとってそれは地獄(゚Д゚;)
ついつち後回しにして、合格した曲、好きな曲ばかり弾きたくなる気持ちはよーく分かります。
(わたしだって同じです・・・)
ども、合格した曲や好きな曲を弾く続けることはそんなに悪いことではありません。
- レパートリーが増える
- 合格しても新たな発見があり、もっと良く弾けるようになる
- 毎日ピアノを弾くことで指が衰えない
ピアノを習ったことがある方に伺います。
発表会で弾いた曲、暗譜までした曲なのに、1か月後にはすっかり弾けなくなっているという経験はありませんか?
一生懸命練習しても数か月で忘れてしまう。
これは、プロのピアニストも同じです。
どれだけ暗譜していても弾き続けていなければ余程の天才でない限り100%忘れますΣ( ̄ロ ̄lll)
そう考えると、合格になった曲、好きな曲をずっと弾いていればそれは必ずレパートリーになります。
以前、子供の頃に習っていてピアノを再開された70代の生徒さんがいらっしゃいました。
最初のレッスンでバッハのインベンション第1番を弾いて頂いた後・・・
「この曲が大好きで、これだけは今でも暗譜で弾けるんですよ」
「この曲を弾くと癒されます」
と嬉しそうにお話しされたのがとても印象に残っています。
ピアノを辞めた後も弾き続けた結果、その方にとってバッハのインベンションはレパートリーであり心の拠り所にもなっていたのです。
子供がいつまでも新曲の譜読みに取り掛からないのは心配ですし指導者としても放ってはおけません。
その場合、原因は譜読みが苦手ということがほとんど。
この状態が長く続くようであれば、お習いの先生に相談され対処すべきです。
でも、好きな曲や合格した曲を弾いて楽しんでいるのであれば、子供さんにとってそれは心の癒しなのかもしれません。
むやみに否定するのではなく、
「その曲お気に入りね、ママも大好きよ」
「もう一度練習しているならもっと上手になるかもね?また先生に聴いて頂いたら?」
と前向きな声掛けをしてあげて下さい。
その上で、「新しい曲も聴きたいわ」「譜読みが難しいなら一緒に見ようか?」とサポートしてあげれば良いのではないでしょうか?
幼児に見られがちな遊び弾きにはどう対応する?
未就学児の子供や習い始めたばかりの小さな子供によく見られる傾向です。
練習というと嫌がるけれど、遊びの延長でピアノを弾くのは好きという子供さん。
- 歌いながら、自分で即興伴奏を付ける
- バンバンピアノを叩く
「これじゃ練習にならない」とお困りの相談もよく受けます。
実は、お家だけではなくレッスン中でも課題の曲はやりたくないけどピアノは触りたいという子供さんがいらっしゃいます。
わたしは、そんな時しばらくは付き合いますが、あまりにもひどい時は注意します。
「宿題の曲を弾かないなら今日はおしまいにしましょう」と…
結果、泣いてしまうことも多々あります…(;’∀’)
しかし、レッスンはピアノを習いに来る場所です。
ある程度けじめはつけないといけないといけません。
子供でもON、OFFの切替ができることは大事なことです。
逆に言えば「遊び弾きを注意する」のは先生の仕事!
お家での遊び弾きは怒るのではなく、一緒に付き合ってあげましょう。
- 子供の伴奏に合わせて一緒に歌う
- 様々な音域で音を出してみる(高音=とりさん、低音=ライオンなど動物の鳴きまねは喜びます)
最初にお話した通り、最初はピアノに興味を持たせることが一番重要。
もちろん、親にとっては「宿題の曲が気になる・・・」ことも分かります。
でも、それは頭の片隅に置いて・・・
子供の機嫌が良い時にやってみるなど少しづつで良いのです。
あまり気負わず、「遊び弾きも立派な練習」だと思うと気が楽になりませんか?
そして、時間が経てば宿題にも興味が持て、練習する時期が来ます。
でも、2,3年経ってもそのままの状態であれば今はピアノを習う時期ではないのかもしれません・・・
ピアノに拘らず、リトミックや別の楽器を習うことを検討しても良いと思います。
子供のピアノ練習が途中で脱線しても良い理由:まとめ
1 最初はピアノに向かうことが大切
2 子供が合格した曲、好きな曲しか弾きたがらない時は?
3 幼児に見られがちな遊び弾きにはどう対応する?
宿題の曲を練習しないと親もイライラしますよね。
でも毎日ピアノに向かうのであれば少々脱線しても心配ありません。
その子にとって今どうピアノと向き合うのがベストなのか考えてみて下さい。