子供のピアノ教室初日!先生が最初のレッスで教えることとは?【広島市ピアノ教室の実例】
こんにちは。広島市安佐南区 横山美和ピアノ音楽教室です♪
今日は4歳のぴあこちゃんのピアノ教室初日!
少し緊張気味のぴあこちゃんとママ。
体験レッスンを受けていても、レッスン初日は少し緊張しますね。
最初のレッスンで先生はどんなことを教えてくれるのでしょうか?
今回は、ピアノ教室初日にどんなことをするのかについてお話しします。
※これはあくまでもわたしのお教室の例です。色々な指導法がありますのでこれが良いということではありません。それをご理解いただいたうえで参考程度にお読みください。
初めてのピアノ教室
たくさんの曲が弾けるよう、一緒にがんばろうね♪
お教室のルールを知る
まず、お教室でのお約束をお伝えします。
ピアノ教室では、ピアノが弾けることはもちろん、人としてのマナーや礼儀なども一緒に身に付くよう指導します。
また、家での練習のこと、ピアノを弾く時の約束などを知らないと良いテクニックが身に付きません。
楽しんで通うためにもルールを守ることは大切なことなのです。
①ごあいさつとお返事はは大きな声でしましょう
②ピアノを弾く時は爪を短く切り、手を洗って弾きましょう
➂毎日決められた時間、お家で練習しましょう
④忘れ物をしないようにしましょう
⑤教室の楽器やお道具はみんなのものです、大切に使いましょう。
⑥靴は揃えて入りましょう
教室のお約束は生徒さん向けです。
概ねどのお教室でも同じようなお約束やルールを作っておられます。
ピアノ教室に限らず、社会一般の生活ルールがほとんどです。
からだを動かす
ピアノを弾くことはスポーツと似ています。
自分の身体と向き合い、楽に演奏できるテクニックを習得するために、身体の使い方を自然と覚えることが大切。
小さい子供は、何かやろうとするとグッ‼と力が入ることがあります。
最初のレッスンは緊張を取るためにも、身体を動かしリラックスすることから始めます。
①お手玉で遊ぼう
- 先生が投げたお手玉をキャッチ→先生に投げ返す
- 自分でお手玉を投げてキャッチ
- 机に置いたお手玉を掴んではなすを繰り返す
お手玉あそびは、手首の柔軟性、脱力を養うのに効果的です。
②音に合わせて動く
- 音楽に合わせて足踏み
- 親御さんと手を繋いで揺らす
- ジャンプする
- 手の上げ下げ
音に合わせて身体を動かすことで身体の緊張を取り、リズム感や集中力を養います。
例えば、
- ピアノが聴こえたら「立つ!座る!」などは集中力が身に付き、音をしっかり聴くということが出来るように。
- 身体の力が入りやすい子供は、音楽に合わせてジャンプを繰り返すことで身体の緊張がほぐれる。
ピアノの鍵盤で遊ぼう
次に鍵盤の位置を覚える訓練をします。
以前ご紹介した動物カードを使用して鍵盤の高低を覚えていきます。
ピアノを「動物マンション」と名付けお家を作っていきます。
動物マンションの住人は海から空の順になっているので鍵盤の高低が子供でも分かりやすい。
その後、出来るようであれば、「2つの黒、3つの黒」を見つけていきます。
(体験レッスンでほとんどの子供がやっているので割とすぐできます)
音の高低を知る・長短の聴き分け
音を体験するためにいくつかゲームをします。
①高い?低い?ゲーム
子供に後ろ向きに立ってもらい適当な場所で1フレーズ演奏。
「今のは低い音?高い音?」
「くじらさんのお家かな?鳥さんかな?」
高い、低いの意味が子供には分かりづらいので、動物の場所で聴いてあげるとすぐにできます。
ピアノが弾けない親御さんでも簡単にできるので、家でも遊びながらやると面白いですよ。
②長短の聴き分け
「ちょうちょ」など良く知っているおうたをピアノに合わせて歌います。
「どんな感じ?楽しそう?悲しそう?」
「楽しい!」
という答えがほぼ100%返ってきます。
「それじゃ、これはどうかしら?」
「ちょうちょ」を短調で弾いてみます(若干ゆっくりめ)
「どうかな?楽しそう?」
これもほぼ100%「悲しい、怖い」という答え。
聴くことは、集中力と耳を育てます。
最初のうちから音を集中して聴ける子になるために簡単そうでもこの訓練が効果的。
リズムをたたく
最後にリズムです。
先生のまねっこからスタート。
「まねるは学ぶ」という言葉があります。
子供が何かを習得するにはまず「まねる」ことから。
音符の名前や音価は一先ず置いておいて、一定のテンポでリズムをたたけることが重要。
先生→「たん・たん・たん・うん」 子供→「たん・たん・たん・うん」
3文字の言葉をたくさん見つけて言葉に合わせてたたく
「りんご」「バナナ」「たまご」「いちご」・・・
3文字の言葉は子供でも知っている言葉が多いのでたくさん出てきますね。
手でたたくことができたら楽器を使用してたたくことも大事。
手でたたくことよりも、楽器を使用する方が難易度が上がります。
しかし、違う楽器でリズムを叩くことは、ピアノを弾くことの第一歩です。
- たいこ
- カスタネット
- ウッドブロック
言葉に合わせてたたく、打楽器でたたくが上手にできたところで、四分音符と四部休符など音符の概念と結びつけていきます。
~以上で30分のレッスンはおしまい~
初めてのレッスンはどうだったかな?
1回目のレッスンは楽しかったという気持ちさえ持てれば十分です♪
最初のレッスンでピアノを弾かない?
さて、最初のレッスンをご覧頂き何か気付かれましたか?
そう、ピアノを1度も弾いていません。
強いて言えば、動物マンションの時に少し触る程度・・・・
「ピアノ教室に来たのにピアノ弾かないの???」
疑問に思われた方もいらっしゃるでしょう。
わたしの教室では入会後数週間は、楽譜を見て曲を弾くということをほとんどしません。
それは、弾くことの前に、身体の緊張を取ることや、ソルフェージュ力を高める方が大切だと考えるからです。
小さなお子さんが最初からピアノの前に30分座ってピアノを弾くということはまず無理です。
身体の力が入った状態で弾いても良い指や手は身に付きません。
特に、就学前に始めた場合、早くても2か月目くらいから、楽譜を見てピアノを弾いていきます(部分的には弾きますが)
実は、それでも早いくらい。
ソルフェージュ力と身体の脱力ができていればピアノを弾くことは楽に出来るのです。
先日読んだ本に「ピアノはあそび」ということが書かれていたのですが、まさにこれだ!と思いました。
子供にとってピアノが楽しい遊びになれば、それが一番の上達への近道なのです。
先生が最初のレッスで教えることとは?:まとめ
1 初めてのピアノ教室
2 最初のレッスンでピアノを弾かない?
最初のレッスンは「楽しかった」という印象さえ残せればOK。
そしてお家では、リズムをたたく、お歌を歌う、音当てゲームをするなど親子一緒に楽しんで練習すれば良いのです。
これからレッスンを始める皆さん、ぜひピアノを楽しんで下さいね。