【ピアノ基礎練習】子供のスケール練習について
こんにちは。広島市安佐南区 横山美和ピアノ音楽教室です。
ピアノを弾くための基礎練習はたくさんあります。
一番有名な教本ですと、皆さんご存じ「ハノン」ですね。
レッスンでは、バーナム・ピアノテクニック1が終了した時点でハノンに移行します。
第1部は、同音型を続けて弾く反復練習が基本です。
しかし、単調な反復練習は老若男女問わず不人気です(;^_^A
さて、第1部の練習方法については今回はさて置き…
第2部に集録されているスケール(音階)練習についてお話しします。
レッスンではこのスケールを第1部と平行して練習していきます。
ここでは、ピアノの基礎練習の一つ「スケール」についてお話しします。
スケール練習の一例
スケールは24調の音階練習のことで、基本の指使い、調性感を学ぶために絶対必須の練習です。
スケールを練習する順番は色々あります。一例をあげると↓
- 長調→短調の順に、調合が増える順で弾いていく C,G,D,…
- 長調と平行調を一緒に弾いていく Cとa Gとeなど
- 手の形に添ったものから弾く H,Des,Ges(ショパンの練習方法)
練習する順番は、個々に合ったやり方で良いと思います。
私はお子さんの場合、バーナムでハ長調を練習すると同時にロ長調で綺麗な運指が出来るよう指導します。
そして、ハノン第2部に移行した際は、ハ長調~調号順に弾くやり方でレッスンします。
その時、調性や調合の意味、日本語、英語、ドイツ語で言い方を教えすべて暗譜するよう指導します。
暗譜する理由は、それくらい何度も弾いて手に覚え込ませて欲しいというのが一番の理由。
スケール練習は、音や指番号を間違えながらやっとこさ弾ける状態では何の意味もないと思っています。
極論ですが、しばらく徹底してスケールだけを練習するくらいでも良いとさえ思います。
それくらい厳しくスケール練習をさせるのですが、子供にとってはこれが苦痛と感じるようで…(;’∀’)なかなか前に進みません。
一つ覚えては一つ忘れ、数が増えると全部忘れ…とにかくスケールを後回しにしがちなんです。
曲はよく練習していても、スケールは1週間1度も弾いていないという子が非常に多い…
「これいつまでやるの?」ともう辞めたいモード全開です(-_-;)
しかし、こちらも譲りません!
「スケールは一生弾くの!だから諦めて練習して!」と声高にお伝えしました。
スケールが弾けるとピアノが弾きやすくなる
スケールの宿題は弾けるものすべて、数が増えてきたら1日3つくらいでも良しとして宿題にします。
- 練習の最初か、ハノン(第1部)の練習の後に必ず毎日弾くこと。
- 他の曲を練習する時間がなくてもスケールだけは絶対弾くこと
と言うのがわたしとの約束です。
なぜそこまでスケールを大事にするかというと、ピアノ楽曲の多くは「スケール」で成り立っているからです。
特に、古典作品はほぼスケールで出来ていると言っても過言ではありません!
例えば、スケールが弾けない子はある地点で必ず壁にぶち当たり伸び悩みます。
それは、初級の楽曲はポジション移動が少なく、器用な子はどんどん進んでいきます、しかし、指替えや指マタギ?のような奏法が入ると急に弾けなくなることがあります。
上手く指を運べない、手首が大きく回る、指番号ガン無視など…
でも、早い段階でスケールを習得していると、そこがスムーズに弾けるのです。
ですので、スケール練習を嫌がる子供には、楽譜を見せてスケールになっているところを探してもらい、「ここも、ここもスケールよ!スケール弾けたら簡単に弾けちゃうね」など演奏するために必要なテクニックだと認識してもらうようにしています。
スケールは練習習慣に繋がる
最後にわたしのスケール練習をご紹介します。
それは????
毎日全調Σ(・ω・ノ)ノ!
以上です(笑)
どんな時でもスケールだけは弾くと自分に課しています。
これはあくまでも自分との約束で、毎日全調弾いたからと言って今練習している曲が弾けるようになるわけでは決してありません。
毎日スケールだけはサボらない(正直年に数回は全く弾かないこともあります…)と決めるとなんだか弾かないと気持ち悪いと言う感じで今では習慣化されています。
スケールだけは毎日弾いてと口を酸っぱくして言う理由の一つに、練習習慣が身に付くという理由もあるんです。
練習が面倒くさいと思ってもスケールを弾くとほとんどの場合その後で楽曲も練習します(;^_^A
スケールは練習を開始するためのスイッチにもなるのです。
スケールを後回しにしているお子さんも多いと思いますが、ぜひ1日1つからでもスケール練習を習慣化して頂きたいと思います。
【ピアノの基礎練習】子供のスケール練習について:まとめ
1スケール練習の一例
2 スケールが弾けるとピアノが弾きやすくなる
3 スケールは練習習慣に繋がる