子供のピアノ練習時間と「上手くなりたい」という向上心の関係性
こんにちは。広島市安佐南区 横山美和ピアノ音楽教室です♪
すべての人に平等に与えられたものは何でしょう?
それは「時間」です。
誰しも、1日24時間平等にありますよね。
しかし、時間の感覚とは不思議なもので、使い方、捉え方によってプラスにもマイナスにもなり得るもの。
平等に与えらえた時間を活かすも殺すも自分次第なんです。
ピアノは毎日練習することが大前提。
しかし、小学校高学年~中学生くらいになると毎年出てくる
練習時間ないアピールΣ( ̄ロ ̄lll)
「練習する時間がなかった」
「今週は忙しくて…」
「やる気が出なかった」
レッスン室に入るなり言い訳を並べる生徒…
理由は…
- 勉強、他の習い事、やらないといけないことが山積み。
- 疲れていた
- 気分が乗らなかった
- 難しいから弾きたくない
しかし、同じような環境下でもきちんと練習時間を作り出し上達していく生徒もいます。
その違いは何でしょうか?
今回は練習時間を捻出できない少し高学年の子供の「練習時間と向上心」の関係性についてお話しします。
もくじ
毎日ピアノの練習時間を作ることは難しい?
今の子供は昔に比べて忙しいと言われますが、はたして本当にそうでしょうか?
学校、部活、宿題、遊ぶ時間、他の習い事と1日ぎっしりスケージュールが入っていることは現代の子供たちだけでしょうか?
参考までにわたしの【小学5年生の1週間】をご覧ください。
- 月…フリー
- 火…お習字
- 水…英語
- 木…ピアノ
- 金…スイミングスクール
- 土…学校
- 日…ガールスカウト活動
当時は週休2日制ではなかったので、土曜日の午前中は学校に行っていました。
毎日のように習い事もありましたが友達と遊ぶ時間もありました。
日曜日は家族で出かけたりも。
今の子供たちと大きな差はないのでは?
もちろん疲れた日もあるし、難しくて弾きたくないことも…( ;∀;)
それでも練習する時間を作っていたのはなぜでしょう?
- 単純にピアノを弾くことが楽しかった
- もっと上手くなりたいという向上心
他にも理由はありますが、練習時間を毎日取ることができた要因はこの2つだと思います。
わたしはどんなに忙しくても普通の小中学生が1日30分~60分の時間を捻出することは決して難しいことではないと思っています。
要は、心の持ちよう、自分次第ではないでしょうか?
子供が練習時間を作るためには「向上心」が必要
ピアノの練習は、多くのお子さんにとってできれば避けたいもの。
ピアノが好きで好きでたまらないお子さんもいますが、それは少数派(-_-;)
私も正直練習は嫌いです。
嫌なことに時間を割くなんて余程の心意気がないと難しい、それくらい毎日意欲を持って練習するとは大変なことなのです。
では、練習する「意欲」を持つために一番大切なことは何でしょう?
それは「向上心」です。
「好きこそものの上手なれ」ということわさがありますね。
もちろん、上達するために「好き」という気持ちは大切かもしれません。
しかし、「好き」だけでは、続かないこともあります。
「練習時間がない」と言い訳する子供は決してピアノが嫌いなわけではありません。
「練習」する気が起きないだけなことも多いです。
それでは、忙しい毎日の中で意欲を持って練習時間を確保するには?
「上手くなりたい、弾けるようになりたい」そしてその先にある「弾けたら嬉しい、楽しい(*´▽`*)」を数多く経験することです。
ピアノが楽しいと思えるようになるには「楽譜に書いてあることを音として表現し弾ける」ことが必要です。
それには残念ながら近道はありません。
でも、練習することで弾ける楽しみや達成感を知れば、自ずと練習時間も増えるのではないでしょうか?
ピアノが弾けて楽しくなると時間なんて「あっと言う間!」ですよ(*^-^*)
そしてもう一つ、ピアノに対して「理想や目標」があること!
- 上手くなりたい
- 弾けるようになりたい
- 美しい音を出したい
- このフレーズをミスなく弾きたい
「こうなりたい」という明確な理想を持つことで「向上心」が生まれます。
少しづつ思考が変われば行動は変わってきます。
「上手くなりたい」そのためには?
「弾けるようになりたい」そのためには?
答えは分かりますよね?
練習時間を捻出できないと悩んでいる子供さんにぜひ質問してみて下さい。
自ら答えを出し行動することができれば、きっといつからでも変われます。
時間は誰でも平等。
出来ることなら有意義に使いたいですよね。
ピアノが好きで、上手になりたいと思う気持ちがあるなら。
日々の生活を見直しまずは30分でも時間を捻出できるよう工夫してみましょう。
子供に「向上心」がない場合はどうする?
そうは言ってもお子さんに「向上心」がない場合はどうすれば良いでしょう?
「ピアノは好きだけど今より上手くならなくても良い」時々こんなお子さんに出会います。
楽譜もある程度読めて、今まで弾いた曲は気が向けば練習する。
でも、今より上手になろうとか、難しい曲にチャレンジする気はない…
指導者として、とても残念な気持ちになります。
昔はそれでもおしりをたたいてレッスンしていましたが、今はこのように考える子供が増えていることも確か。
このような子供にどうにかして「向上心」を持たせたいと思いました。
・難しい曲を弾けるようにする、新曲にチャレンジすることだけが「向上心」とは限らないのではないか?
・前に弾いた曲だって、理想を追い求めればキリがない、課題はたくさんある!
・同じ曲を一生涯のレパートリーになるまで弾き続けることもアリではないか?
このように考え方を変えてレッスンすると、生徒に少しづつ「向上心」が見えてきたのです。
「音をもっと響かせるには?」「左手の動きを滑らかにするには?」
毎週課題を見つけて練習するようになったのです。
もし、お子さんが新しい曲に対する練習意欲が沸かないと悩んでるのであれば、「今までの曲をもっと上手に弾けるようにしてみたら?」
と持ち掛けてみてはどうでしょう?
場合によってはお習いの先生に相談されても良いのではないでしょうか?
「向上心」がまったくない子なんていないと思います。
きっと理想が違うだけ!
その子に合った「向上心」を見つけることで練習する意欲もまた戻ってくるはずですよ。
子供のピアノ練習時間と「上手くなりたい」という向上心の関係性:まとめ
1 毎日ピアノの練習時間を作ることは難しい?
2 子供が練習時間を作るためには「向上心」が必要
3 子供に「向上心」がない場合はどうする?
忙しい毎日の中でピアノの練習時間を捻出することは大変です。
しかし、「向上心」や「理想像」があれば少しづつでも練習したい気持ちが出てくると思います。