ピアノ教室に通う子供の必須テクニック!ブラインドタッチでもっと譜読みが早くなる?
こんにちは。広島市安佐南区❛GRIT❜ やり抜く力を育てるピアノ教室 横山美和ピアノ音楽教室です♪
ピアノ教室の先生によくこんな注意をされていませんか?
目は楽譜‼
譜読みが遅い子供に見られがちな行動パターンがあります。
【楽譜を見る→音を確認→鍵盤を見て音の位置を探す→楽譜を見て指番号を見る→鍵盤に目を移し手を置く→弾く】
楽譜を見ながらピアノを弾くことができないため、譜読みに時間がかかってしまうのです。
さて、「ブラインドタッチ」という言葉を耳にされたことはありますか?
一般的にパソコンのキーを見ずに画面を見ながら文字を打つ作業のこと。
ピアノの場合、鍵盤を見ずに楽譜を見ながら弾き進めていくことをブラインドタッチと言います。
習い始めの早い段階でブラインドタッチが出来るようになるとピアノ上達がぐーんと早くなります。
今回は、ブラインドタッチの効果と練習方法についてお話しします。
もくじ
ピアノでブラインドタッチができると良い理由
ブラインドタッチができる一番のメリットは?
- 譜読みが早くなる
- 楽譜に正確に弾けるようになる
- 耳が育つ
ブラインドタッチにより、曲の仕上がりと完成度が高まるのです。
では、なぜ鍵盤を見ながら弾くことがいけないのでしょうか?
- 楽譜と鍵盤を交互に見るため譜読みに時間がかかる
- 練習しているうちに中途半端な暗譜をしてしまう
- 楽譜を見なくなるので、間違えに気付かない(不正確な譜読み)
- 楽譜のどこを弾いているのか分からないので途中から弾けない
ブラインドタッチができないと、「楽譜、鍵盤、楽譜、鍵盤」と頭を揺らしながら練習しているので余裕がなくなります。
余裕がないので、フレーズや音色など、音やリズム以外のことが疎かになり「音を聴く」という行為がおざなりに!
また、1フレーズ覚えるまで次にいけないので譜読みに時間がかかり、子供の集中力も低下する。
初歩の段階では、短い曲が多いのでそれでもなんとか弾けますが、徐々に難易度が上がるとこの方法では弾けるようになりません。
楽譜を見て弾けると、「音、指番号、リズム」の間違えに早く気づくことができ短期間で仕上げることができるようになります。
譜読みが早く出来れば、必然的にたくさんの曲を弾けるようになりますよね!(^^)!
将来困らないためにも早い段階からブラインドタッチを身に付けるべきなのです。
子供のブラインドタッチ練習方法
ブラインドタッチが出来るようになるために必要なことは2つ。
- 楽譜を正確に読む力
- 指の鍵盤に対する感覚
ブラインドタッチは「楽譜を見ながら同時に弾く」ということ。
当然、楽譜をスラスラ読む読譜力がが必要です。
そして、基本的に鍵盤や手は見ないので、指や手で鍵盤の距離感覚が分からないといけません。
この2つは別々に強化していくことも良いですが、同時進行でやっていく方が効果があるようです。
楽譜を見るクセを付ける
まずは目線を常に楽譜に向けるクセを付けましょう。
わたしはレッスン中に「目は楽譜」「楽譜を見る」と度々声かけをします。
小さな子供は楽譜を見て指を動かすことに慣れていないので、ほとんどの場合手ばかり見てしまう・・・。
最初のうちは、楽譜上の音を棒で押さえながら一緒に読み、楽譜に注目させるようにしています。
(棒先に子供の好きなキャラクターなどを貼り付けたもの)
その時、少し先を見るよう、弾いているテンポより一拍早めに動かします。
ドの音しか弾かない曲でも楽譜を意識することで、目線は常に楽譜というクセをつけるのです。
手を隠す
少し、慣れてきたら棒指しは止め。
しかし、その途端、目線が手や鍵盤にΣ( ̄ロ ̄lll)
その時は手を本などで隠してしまいましょう\(-o-)/
鍵盤や手を見ないと弾けないという子もいますが、これはクセでしかないので手を隠しても意外と弾けるんです。
見なくても弾けるという自信を与えるためにも手を隠してしまうことはおススメ。
まずは5指で弾ける曲から練習でコツをつかもう
ある程度ピアノ歴が長いのにブラインドタッチが身に付いていない子供の場合、5指で弾ける曲を初見で行う練習をしましょう。
ブラインドタッチが身に付いていない子供の多くは譜読みが苦手。
ブルグミュラー程度の曲が弾けているのに楽譜が読めないなんてことはザラ…Σ(゚д゚lll)
(その場合はソルフェージュを一からやり直した方が良い場合ほとんどですが…(´;ω;`))
一先ず、ブラインドタッチ習得を目指すなら、5指固定で弾ける簡単な曲を用意しましょう。
- 楽譜しか見ないことを伝える
- 譜読みが苦手なら先に楽譜だけ読む
- 必要なら手を隠す
- 目線を下げずに弾いて見る
この繰り返しです。
ブラインドタッチは慣れでしかありません。数を熟すのが一番の近道。
逆に慣れてしまえば、ブラインドタッチでないと弾けなくなりますよ。
指の鍵盤に対する感覚を養う
5指固定に慣れてきたら、指に広がりがある曲で練習しましょう。
ブラインドタッチができな子供は、鍵盤の感覚が養われていません。
2度、3度、4度、5度の感覚がないので、どれくらい指を広げれば良いかが分からないのです。
やり方は次の通りです。
①1と2指で2度と3度を目をつむって弾く
「ド、レ ド、ミ、ド、レ ド、ミ」と繰り返して指に距離感を覚えさせます。
出来るようになれば、他の音、4度、5度も同様に。
②Ⅰ、Ⅴ7、Ⅳの和音を鍵盤を見ずに繰り返し弾く
塊でポジションを覚える練習。
和音のポジションを覚えると、様々な伴奏形に対応できます。
➂跳躍の練習
一つ指を決めその指だけで鍵盤上すべてのドの音を弾いていきます。
オクターブの距離感を把握していく練習です。
距離が離れているとまったく鍵盤を見ないわけにはいきません。
しかし、どんな優れたピアニストでも全く鍵盤や手を見ないということはありません。
必要に応じて目線は変えるがすぐに楽譜に戻れる。
これはその訓練でもあります。
ピアノは適当な暗譜演奏が一番危険
いつまでもブラインドタッチが身についていないと覚えて弾くことが当たり前になります。
適当な暗譜はたくさんの弊害が生じます。
- 間違えに気付かない
- 弾いているところが分からない
- 楽譜を正確に読めない
- 耳コピしかできない
「いつまでもつっかえた演奏」「何度言っても間違えがなおらない」理由はすべて楽譜を見ていないことにあります。
ピアノを弾く上でブラインドタッチは必要不可欠な技術。
ぜひお家でも「楽譜をよく見てごらん」という声かけをしてあげて下さいね。
ピアノ教室に通う子供の必須テクニック!ブラインドタッチでもっと譜読みが早くなる?:まとめ
1 ピアノでブラインドタッチができると良い理由
2 子供のブラインドタッチ練習方法
3 まずは5指で弾ける曲から練習でコツをつかもう
4 ピアノは適当な暗譜演奏が一番危険
ブラインドタッチは何もしなくても身に付いている子供もいます。
でも、もしブラインドタッチが習得できていないのであれば今からでも遅くありません。
ぜひ、トライしてみて下さい。