広島市安佐南区・ピアノレッスン

子供のピアノ発表会の曲選びで先生が大切にしているポイントとは?

 
ピアノ発表会の曲選び
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4歳からピアノを始める。広島音楽高等学校、エリザベト音楽大学音楽学部卒業。 第5回九州音楽コンクール最優秀賞、第15回全日本ソリストコンクール優秀賞他多数の受賞歴あり。 これまでに県内外でソロ、室内楽の演奏会を開催。また、室内楽奏者として5年に渡りヴァイオリン奏者の井後勝彦氏とヴァイオリンとピアノのための作品を研究し毎月演奏会を開催。5年で取り上げた楽曲は約80曲に及ぶ。ピアノ指導歴20年。
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こんにちは。広島市安佐南区 横山美和ピアノ音楽教室です♪

ピアノ教室の一大イベントといえば、「ピアノ発表会」です。

日ごろの練習の成果を発表できる場であり、一人一人が主役になれる大切なイベントです!

 

そんな発表会で「何を弾くか?」曲選びはとても大切です。

  • お姉さんが弾いていた憧れの曲を弾きたい
  • 少し難しい曲にチャレンジ
  • 有名なあの曲が弾きたい
  • かっこいい曲がいいな

発表会で弾いた曲は生涯思い出に残ります。

大切な発表会で弾く曲はしっかり吟味して一番ベストなものを選びたいと思うはず!

 

今回は、子供のピアノ発表会の選曲で私が大切にしているポイントについてお話しします。

 

ピアノ発表会で「良い演奏」ができる曲を選ぶ!

発表会では「良い演奏」ができることが大事です。

あまり簡単すぎても、難しすぎても良くありません。

また、憧れている有名な曲でも自分の長所が生かせていないと残念。

 

では、良い演奏ができる曲とは?

  • 子供のレベルに合った曲である
  • 子供の個性や長所が活かせる曲である
  • 「この曲を弾いて見たい!」と思える曲を選ばせる

 

私がポイントにするのはこの3つです。

 

子供のレベルに合った曲である

発表会の曲は数か月かけて練習をします。

ですので、「練習期間と曲の難易度」のバランスが大事!

 

例えば、発表会まで4か月あるとして、1ヶ月くらいで仕上がってしまう曲だと物足りません。

逆に、4か月では全然仕上がらない難曲を選んでしまっても、これまた間に合いません。

生徒のレベル、練習時間や練習量をしっかり加味して選曲をします。

 

子供の個性や長所が発揮できる曲である

A君はリズム感の乏しい生徒。
発表会で「リズム感を養う曲」に挑戦させよう!

 

これ絶対しません!

 

一見、苦手分野の挑戦という前向きな感じに思えますが、実は逆!

私は、苦手なことを敢えて発表会を利用して克服させることはしません。

 

なぜなら、自信がないことをあえて披露させることはないと思うから!

それよりも、「自分の長所を生かせる曲」を演奏する方が断然自信になると思うのです!

 

  • 綺麗な音が出せる子には音色の綺麗な曲を
  • 指が早く動く子には、細かい動きのある曲を
  • しっかりした重厚な音が出せる子なら、堂々とした曲を

 

子供の長所が一番活かせる曲を選ぶと、自ずと子供のやる気も出てきます。

 

実は以前、「苦手なことを発表会に向けて挑戦させればやる気がでるのでは?」

と思い、試みたことがあるのですが…

 

失敗でした…Σ(゚д゚lll)

 

苦手なパッセージがある曲にはすごく抵抗を抱いてしまいます。

曲も好きになれず、練習も思うように進まない…

結局、自信がないまま発表会を迎えて散々な演奏になってしまったという経験が…

 

ピアノ発表会曲選び

 

本当に申し訳なかったと今でも反省しています。

その経験があってから、やはり、「一番得意な部分」が披露できる曲を選ぶようにしています。

 

結果、子供たちは大きな失敗がなく、自信を持って発表会に臨めるようになりました。

 

では、苦手分野を克服することはできないの?と思われましたか?

 

ご心配なく!決して苦手を見逃すということではありません。

短所の練習は通常のレッスンで少しずつ克服していきます。

そして、克服できたかなと思った時は次の発表会で披露すれば良いと思うのです。

 

生徒が「弾いてみたい!」と思える曲を選ばせる

ピアノ発表会

自分で弾きたいと思わなければ、長期間の練習も苦になるだけ。

低学年や始めたばかりの子供の場合

2,3曲用意して、子供に決めさせます。

 

ここで大切なことが一つ

「親御さんの意見は二の次」

 

親御さんが決めてしまうと、子供は「お母さんがこれって言ったから」とやる気を失う恐れがあります。

 

親御さんのお気持ちもわかりますが、ここは「グっ!」と我慢して、子供の意見を尊重してあげて下さい。

自分で選んで弾いて見たいと思った曲の方が絶対に上手くなるのです!

 

高学年の生徒には自分で曲を探してくるように言うこともあります。

あまりにもレベルが高すぎる場合を除いては、自分で決めた曲でOK‼

 

自分で選んだ曲は思い入れが違います。

今までは先生に選んでもらった曲の中から選択するだけだった曲を自分で決めると本当によく練習してくれます。

 

たくさん音楽を聴いて自分で選ぶ楽しみもありますよね‼

 

ピアノ発表会は定番の曲も良いけどマイナーな曲もおすすめ

発表会で弾く曲の中には、誰もが知っている定番の曲があります。

もちろん、定番になるくらいですから素敵な曲ばかり!

耳なじみもあるので「あの曲が弾きたい」と思うのも当然(-ω-)/

 

しかし、世の中には数えきれないほどたくさんのピアノ曲があります。

 

その中には、素晴らしい曲がたくさんあり、発表会映えするような華やかな曲も豊富にあります。

定番曲を演奏するのも良いですが、たまにはあまり発表会で弾かれない曲を発掘して披露するのも面白いのではないでしょうか?

 

定番曲ではなくても、次の年に他の誰かが「あのお姉さんが弾いた曲を弾きたい」と思ってくれるかもしれませんよ(*^-^*)

 

子供のピアノ発表会の曲選びで先生が大切にしているポイントとは?:まとめ

今回のポイント

1 ピアノ発表会で「良い演奏」ができる曲を選ぶ!
2 子供のレベルに合った曲である
3 子供の個性や長所が発揮できる曲である
4 生徒が「弾いてみたい!」と思える曲を選ばせる
5 ピアノ発表会は定番の曲も良いけどマイナーな曲もおすすめ

 

発表会の曲選びはピアノの先生にとって大仕事!

でも、生徒一人一人に素敵な曲を弾いて欲しいと思うと選曲は楽しみの一つでもあるのです。

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4歳からピアノを始める。広島音楽高等学校、エリザベト音楽大学音楽学部卒業。 第5回九州音楽コンクール最優秀賞、第15回全日本ソリストコンクール優秀賞他多数の受賞歴あり。 これまでに県内外でソロ、室内楽の演奏会を開催。また、室内楽奏者として5年に渡りヴァイオリン奏者の井後勝彦氏とヴァイオリンとピアノのための作品を研究し毎月演奏会を開催。5年で取り上げた楽曲は約80曲に及ぶ。ピアノ指導歴20年。
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