広島市安佐南区・ピアノレッスン

ピアノを習うことで子供の自主性が育まれる理由

2022/12/21
 
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4歳からピアノを始める。広島音楽高等学校、エリザベト音楽大学音楽学部卒業。 第5回九州音楽コンクール最優秀賞、第15回全日本ソリストコンクール優秀賞他多数の受賞歴あり。 これまでに県内外でソロ、室内楽の演奏会を開催。また、室内楽奏者として5年に渡りヴァイオリン奏者の井後勝彦氏とヴァイオリンとピアノのための作品を研究し毎月演奏会を開催。5年で取り上げた楽曲は約80曲に及ぶ。ピアノ指導歴20年。
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こんにちは。広島市安佐南区 横山美和ピアノ音楽教室です♪

子供がピアノを習うメリットはたくさんあります。

中でも、ご両親が身に付けて欲しい能力の上位が「自主性」です。

 

自ら率先してやろうとする力ですね。

「自主性」は社会に出て生き抜くためにとても大切な要素の一つ!

 

今回は ピアノレッスンと子供の自主性 についてお話しします。

 

子供の自主性とは?

自主性とは、「ある事柄に対して誰かに指示される前に行動できること」です。 自分のやるべきことが明確になっていたり、あるいは自ら明確にしたりして、自らその事柄について率先して行動します。 やる気や行動力とも言い換えられます。

つまり人から言われる前に自ら行動してやるべきことをやるということ。

 

例えば

  • 言われる前にピアノの練習をする
  • ゲームをやりたいけど自分の意思で我慢する
  • テレビを見る前に自ら宿題をやる

 

というのが、自主性がある行動として挙げられます。

自主性を育むことは学習能力の向上や人格形成に欠かせない能力です。

 

しかし、一口に「自主性」と言っても様々な要素があります。

 

次の項目は、井上史子教授(帝京大学高等教育開発センター)らが2004年に行った「自主性」に関する調査です。

 

「自主性の下位尺度」として以下の10項目が挙げられました。

独立性:自習のときでもまじめに勉強する.
主体性:やって良いことと悪いことをできるだけ自分の考えで決める.
自律性:自分で発言しようと思ったら誰にいわれなくても進んで発表する.
自発性:遊びやスポーツに自から友達を誘う.
自己主張:自分が正しいと思えば仲良しの友達とでも口論する.
判断力:自分がやろうとすることが人の迷惑になるかよく考えてからする.
自己統制:おしゃべりをしてはいけない時にもついしゃべって注意される(※).
責任性:皆で決めたことはどんなことがあっても守るよう努力する.
役割認知:皆の役に立つことであれば進んでその仕事を引き受ける.
独創性:新しいことを自分で考え出すことが不得意なので人のやったことをそのまま真似る(※).

(※この行動をとる傾向が弱いほど、自主性が高いということになる)

この項目を見ると、ぜひ我が子にも「自主性」を持って行動できる人間になってもらいたいと思いますよね?

 

ちなみに、自主性と似た言葉に「主体性」があります。

同じ意味で用いられることが多いのですが、実は「自主性」と「主体性」の意味は少し異なります。

 

例えば

  • 自主性→「言われなくても宿題をやる」状態
  • 主体性→「宿題がなくても自ら勉強する」状態

 

つまり「主体性」は、自主性の次のステップ!

 

「主体性」をもった子供は、親や先生から課題を与えられなくても自ら学びを追求することができるようになります。

とはいえ、未就学児の段階ならまずは自主性を身につけられれば十分です。

 

ピアノ練習には子供の自主性が必要!

ピアノを習うと子供の自主性が身に付く

ピアノは毎日の練習の積み重ねが必要です。

 

最初はご両親の協力のもと、練習を促されてピアノに向かう場合がほとんどです。

始めから練習する習慣が身に付いている子供なんていません!

 

子供は練習よりも遊びたいに決まっています(;^_^A

 

「なぜピアノを弾かないといけないの?」

「なぜリズムを練習しないといけないの?」

「なぜドレミを覚えないといけないの?」

 

初めのうちは目新しいことに興味を示し意欲的に取り組めても、だんだん覚えることが増え、難しくなる…

 

最近遊ぶことを優先して全然練習しない。
毎日怒ってばかりだわ…

 

幼い子供は、未来を予想して行動することがまだ難しいので、嫌な練習より今遊ぶ楽しみを優先することは当たり前。

 

要するに

「練習すれば上手くなる」

「練習すればピアノが楽しくなる」

それを想像することが難しいのです。

 

でも、いつかは自ら進んで練習してほしいと思いますよね?

 

そこで育むべきは「主体性」です!

 

子供は「やりたい」「もっと上手になりたい」とい気持ちが持てないものに自ら進んで取り組むはずありません。

 

ではどうするか?

 

「やりたい」「もっと上手くなりたい」という気持ちを持たせてあげれば良いのです(*^^*)

 

ピアノで子供の「自主性」を育むためお家でできることとは?

ポイントは2つ!

  • 子供を褒める
  • 自分で考え、選択させる

 

子供を褒める

とにかく褒めて、喜んで、一緒にピアノを楽しんで頂くことです。

 

「上手だね」

「すごいね、この曲大好きだよ」

「パパには弾けないよ。びっくりした」

 

出来ないことにフォーカスする必要はありません。

それよりも、今練習したこと、弾けたこと事実だけを見て下さい。

 

子供はご両親に褒められ、認めてもらうことをとても喜びます。

それがやる気に繋がり自ら進んで練習する「自主性」に繋がるのです。

 

ですから、少々弾けてなくてもそこは目をつむって…(;^_^A

注意は先生にお任せして!

お家では家族みんなが子供のピアノを楽しみにしているという雰囲気を作っていきましょう。

 

自分で考え、選択させる

次に大事なことが、強制、強要しないということです。

  • 練習を強制させる
  • 「練習しないなら遊ばせない、ピアノを辞めさせる」と脅す
  • 横に付きっきりで練習をさせる

 

練習を強制したり、脅したりするのはデメリットしかありません。

最初は言うことを聞いても、間違いなくピアノが嫌いになりますΣ( ̄ロ ̄lll)

 

それでは元も子もありませんよね…

 

「練習しないの?」と軽く声をかけることは必要ですが、あくまでも強制禁止!

 

「練習」という言葉を使うよりも「○○ちゃんのピアノ聴きたいな~」と前向きに促す方が効果があるでしょう。

それが1年続くなら問題ですが、そうなるとお習いの先生に相談され別の対策を取るべきです。

 

また、ご両親が付きっきりで練習に付き添うのも考えもの…

子供は自ら学ぼう、弾けるようになろうという意欲を失います。

「お母さんが音を教えてくれる」

「ママの真似して弾けばいいや~」

 

「自主性」はその先の「主体性」自ら学ぼうとする力まで養えるのが理想です。

そう考えると親が手取り足取り手助けすることが決して子供のためとは言えませんよね?

 

もちろん、聞かれたことには答えてあげて下さい。

その時も出来る限り「答えを与える」のではなく、自ら発見できるよう導くことができれば理想的ですね(*^^*)

 

自分で答えを導きだせるようになると、「分かった!」「できた!」が増え、何事も主体的に取り組めるよう成長するのです。

 

ピアノを習うことで子供の自主性が育まれる理由:まとめ

今回のポイント

1 子供の自主性とは?
2 ピアノ練習には子供の自主性が必要
3 ピアノで子供の「自主性」を育むためお家でできることとは?

自主性はすぐに身に付くものではありませんが、子供の興味が強く向けばアッと今に身に付く能力です。

ピアノは「自主性」が身に付きやすい習い事の一つですよ。

この記事を書いている人 - WRITER -
4歳からピアノを始める。広島音楽高等学校、エリザベト音楽大学音楽学部卒業。 第5回九州音楽コンクール最優秀賞、第15回全日本ソリストコンクール優秀賞他多数の受賞歴あり。 これまでに県内外でソロ、室内楽の演奏会を開催。また、室内楽奏者として5年に渡りヴァイオリン奏者の井後勝彦氏とヴァイオリンとピアノのための作品を研究し毎月演奏会を開催。5年で取り上げた楽曲は約80曲に及ぶ。ピアノ指導歴20年。
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