広島市安佐南区♪ピアノレッスン

ピアノ教室の先生が伝授!子供に15分の練習習慣を身に付けさせる魔法の方法

2023/08/06
 
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4歳からピアノを始める。広島音楽高等学校、エリザベト音楽大学音楽学部卒業。 第5回九州音楽コンクール最優秀賞、第15回全日本ソリストコンクール優秀賞他多数の受賞歴あり。 これまでに県内外でソロ、室内楽の演奏会を開催。また、室内楽奏者として5年に渡りヴァイオリン奏者の井後勝彦氏とヴァイオリンとピアノのための作品を研究し毎月演奏会を開催。5年で取り上げた楽曲は約80曲に及ぶ。ピアノ指導歴20年。
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こんにちは。広島市安佐南区  横山美和ピアノ教室です。

毎日どれくらいピアノを練習すれば良いですか?

 

子供が全然練習してくれません

 

いつの時代も親御さんのお悩みナンバー1は子供の練習問題(´;ω;`)

 

ピアノは毎日の練習の積み重ね。

ピアノを始めたばかりの時期から練習習慣を身に付けさせることでその後の上達具合がグッと変わります。

 

今回はピアノを始める時期でもっとも多い年齢、3歳~5歳の子供さんに向けて効果的な練習方法をお伝えします。

 

1万時間の法則

何かの技能を身につけるためには1万時間の練習が必要というお話をご存じですか?

「1万時間の法則」とは、ある分野でスキルを磨いて一流として成功するには、1万時間もの練習・努力・学習が必要だというもの。エリクソン教授らの研究をもとに、マルコム・グラッドウェル氏が提唱しました。

ある調査において「エリート演奏家は20歳までに合計で1万時間の練習を積み重ねた」という結果が出たと述べ、大きな成功を収めるには1万時間もの練習が必要だという「1万時間の法則(ten-thousand-hour rule)」の存在を指摘しました。モーツァルトやビル・ゲイツ氏をはじめとした成功者には、大成するまで1万時間の下積み期間があったというのです。

1万時間というと、

  • 1日3時間練習・・・およそ10年
  • 1日1時間練習・・・およそ30年
  • 1日30分練習・・・およそ55年

ご覧のようにとてつもない時間が必要なのです。

 

しかしこれはあくまでも特定の分野で世界的レベルに達するには膨大な練習・努力が必要だと述べているに過ぎません。

要するに「ピアノを弾けるようになりたい」という向上心を持っているとして、目標に到達するのに必ずしも1万時間費やす必要はありません。

でも、継続的な努力が必要なのは同じ事。

 

最終的に毎日1時間の練習ができる子供に育てるためにまずはスモールステップの5分から始めましょう♪

 

毎日ピアノを5分(3週間~6週間)

子供にピアノの練習習慣を付ける

習慣づけにはある程度の日数をかけることが必要。

まずは5分ピアノの前に座るようにしましょう。

わたしの教室でも最初の2週間は5分でできる宿題を出しています。

 

  • 2つと3つの黒鍵を探す
  • リズムをたたく (四分音符、四分休符、2分音符)
  • ドレミの階段を使用して歌をうたう
  • 手と指の体操

 

実際、スムーズに行えば5分もかかりませんが・・・

最初の目標は「ピアノの前に座る」「練習するという時間を設ける」ということ。

 

多くを求めないことが重要です。

 

お習いの先生によっては宿題がたくさん出ている場合もありますね。

そんな時は、5分づつ区切って行うことが有効かもしれません。

 

毎日ピアノを15分(1か月~3か月)

毎日5分が定着してきたら15分を目指しましょう。

速い子では1か月程度で練習習慣が身に付きますよ‼

 

参考までに15分練習の宿題内容をご紹介しましょう。

  • 鍵盤で7つの音の場所を探す
  • 指の体操
  • 宿題の曲3曲~8曲(年齢や習得具合により変動)
  • リズム (符点二分音符、全音符、八分音符追加)
  • 音読み

 

実は、一番頭を抱える親御さんが多いのが15分練習に切り替える時期。

「ピアノに対して慣れが出て来る」

「宿題が増える」

「覚えること、やることが増えて混乱」

 

結果・・・・・親子喧嘩勃発Σ( ̄ロ ̄lll)

 

親御さんが「練習しないんです。どうしたら良いですか?」とご相談に来られるのも始めて6か月くらいが一番多い。

15分は集中すればあっという間ですが、苦痛なことをするとなると長いかもしれません。

 

子供にとってピアノ練習は苦痛になりやすいこと・・・

 

継続するためには「快感の感情」にフォーカスすることが大切だそう。

どうすれば楽しく継続できるか?

親御さんの腕の見せ所です‼

 

「快感の感情」を子供さんが感じるためには

 

①出来ないことに対して必要以上に強要しない。

②どんなに弾けなくてもとりあえず練習したことを褒める。

 

①出来ないことに対して必要以上に強要しない。

出来ないからと何度も同じ個所を弾かせたりすることは、練習の強要になります。

「出来ないと怒られる」「やらないとおやつが食べられない」では子供の自尊心を傷つけ兼ねません。

注意する、怒るのは先生の仕事。

「今日は頑張ったね。ここまでにしよう。」練習したことを認め、できなくても止めることも大切な親御さんの役目です。

 

②どんなに弾けなくてもとりあえず練習したことを褒める。

ピアノを弾けるようになるためには練習習慣を身に付けることが先決。

技術的なことは一先ず大目に見て、毎日15分練習出来ていることを評価してあげて下さい。

 

子供は、パパ、ママに褒められることが一番嬉しい。

そして自分が毎日練習出来ているという達成感を感じることが出来ます。

 

この積み重ねこそが、継続力に繋がるのです。

 

※カレンダーにシールを貼るなど視覚的に練習時間が分かるものを活用するとますますやる気UP。

※必要以上のご褒美作戦(練習したらお菓子を買うなど)は効果が薄れてくるのであまりおススメできません。

 

毎日ピアノを15分×2回(半年~1年)

15分の練習に抵抗がなくなれば、それを1日に2回やってみましょう。

子供の集中力を考えると、一気に30分より15分×2回の方が練習効果が期待できます。

 

習い始めて半年~1年経っていれば、実際15分で終わる宿題内容ではありません。

最低30分、もっと集中力がある子供であれば45分~60分も目指せますよ(*^-^*)

 

  • 指の体操
  • 課題曲6曲~10曲
  • リズム練習、音読み
  • ワークやノート

 

【1回目】
①指の体操 ②課題曲5曲
【2回目】
①課題曲残り ②リズム練習、音読み ➂ワーク

 

1回目と2回目の内容に変化を持たせることで、飽きさせない工夫になります。

30分が習慣付くとその後の45分、60分は意外と簡単に過ぎるもの。

 

最初の1年で30分の練習習慣を確実に身に付けること‼

これができるかてきないかでその後の上達に大きな差が出ます。

 

どうしてもこの時期は親御さんのサポートが必要。

きっと上手くいかないこともたくさんあるはずです。

しかし、「必要以上に神経質にならない」「悩んだら先生に相談する」など上手く付き合っていくことが大事です。

 

子供に15分の練習習慣を身に付けさせる魔法の方法:まとめ

今回のポイント

1 1万時間の法則
2 毎日ピアノを5分(3週間~6週間)
3 毎日ピアノを15分(1か月~3か月)
4 毎日ピアノを15分×2回(半年~1年)

 

子供さんの練習習慣についてはどの親御さんも必ず悩まれます。

「我が子はピアノに向いてないのではないか?」とまで思うママも・・・

でも、決してそうではなく、やり方が合っていないだけかもしれません。

まずは、一人で悩まず先生に相談してみましょう♪

 

この記事を書いている人 - WRITER -
4歳からピアノを始める。広島音楽高等学校、エリザベト音楽大学音楽学部卒業。 第5回九州音楽コンクール最優秀賞、第15回全日本ソリストコンクール優秀賞他多数の受賞歴あり。 これまでに県内外でソロ、室内楽の演奏会を開催。また、室内楽奏者として5年に渡りヴァイオリン奏者の井後勝彦氏とヴァイオリンとピアノのための作品を研究し毎月演奏会を開催。5年で取り上げた楽曲は約80曲に及ぶ。ピアノ指導歴20年。
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