ピアノコンクールに対する私の想い
こんにちは。広島市安佐南区 横山美和ピアノ音楽教室です。
近年非常に多くのピアノコンクール、音楽コンクールが催されています。
私は、コンクールに賛成でも反対でもなく、使い方次第、捉え方次第と思っています。
ですので、希望者にはコンクールを受ける心得?をお話し、本人、ご家族(ここ大事!)ともにご納得頂いた上で参加してもらいます。
今は規模、レベル本当に様々でコンクールが誰でも気軽に参加できる一方、一歩間違うと子供の感性や情緒さえ奪ってしまうようなことも起こり得ます。
ですので、入賞だけを目的にした、所謂「コンクール弾き」を目指すような指導は私にはできません。
コンクールに対する私の考えは「各々が一定期間真剣に音楽と向き合い、自分至上最高の演奏を目指す」それが一番大切ではないかと思います。
コンクールに参加するならここを理解してください。
コンクール参加の心得として必ず理解頂きことは次の3つです。
- 通常の課題も熟す(減らしたとしても)
- YouTubeで入賞者の演奏を聴いて真似ないこと
- 結果(入賞)にこだわらない
細かいことはを言えば他にもあるのですが…
特に大事なのが最後の2つです。
①通常の課題も熟す(減らしたとしても)
コンクールの準備を始めると、どうしても課題曲に集中せざる終えません。
しかし、1年でコンクールの課題曲である2,3曲しか仕上げないなんてありえませんΣ( ̄ロ ̄lll)
通常のレッスンでは最低以下の課題を練習して頂きます。
- テクニック(ハノン等)
- エチュード(チェルニーまたはメインの教本)
- 楽曲(4期のうち最低2期の作品)
このうち、楽曲のところをコンクール課題に変え、テクニックとエチュードは並行して練習してもらいます。
本当はそこにコンクール曲以外の時代の作品を追加したいのですが、それは個々の能力によります。
どちらにしても、課題曲のみということは絶対になく、バランスよく勉強することを約束します。
②YouTubeで入賞者の演奏を聴いて真似ないこと
課題曲をYouTubeで視聴することもあるでしょう。
「どんな曲かな?」と参考にするのは良いでしょう。
しかし、真似ることはしてはいけません。
入賞者の演奏を真似れば入賞できると思われるかもしれませんが、それは違います。
あなたと入賞者はは別の人間です。
いくら真似ようとしても、それはあなたの演奏ではありません。
きちんと楽曲と向き合い、自分の演奏ができるよう準備して頂きたいと思います。
➂結果(入賞)にこだわらない
受けるからには入賞したいと思うのは当然!
しかし、そこにこだわり過ぎてはいけません。
コンクールのメリットは何でしょう?
- 人前で演奏する機会が設けられる
- じっくりと曲に向き合うことができる
- 目的があるので練習するモチベーションが上がる
他にもたくさんあると思います。
もちろん入賞すれば嬉しいですが、それに固視して視野が狭くならないよう、参加する目的をきちんと理解してほしいと思います。
以前、生徒に「先生がコンクールを受ける目的は何ですか」と聞かれたことがあります。
学生の頃は、入賞してプロフィールに箔を付けたいという邪心がありましたが(;’∀’)
今の私の場合は次の3つです。
- レパートリーを増やすため
- 一定期間で曲を仕上げるため
- 場数を踏みたい
入賞よりもレパートリーを増やしたいときや、大きな本番前のリハーサルとして受けることが多いです。
ですので、コンクールは数多く参加していますが入賞したものは1割程度です。
私のことはさて置き、生徒さんが受ける場合は、入賞できたら嬉しいね。
でも、結果よりもそれまでの努力の方が素晴らしい、ということをしっかり理解してもらうようお伝えしたいと思っています。