広島市安佐南区・ピアノレッスン

「なかなか弾けるようにならない」から脱却!ピアノ練習に欠かせない上手な部分練習のやり方

2022/01/27
 
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4歳からピアノを始める。広島音楽高等学校、エリザベト音楽大学音楽学部卒業。 第5回九州音楽コンクール最優秀賞、第15回全日本ソリストコンクール優秀賞他多数の受賞歴あり。 これまでに県内外でソロ、室内楽の演奏会を開催。また、室内楽奏者として5年に渡りヴァイオリン奏者の井後勝彦氏とヴァイオリンとピアノのための作品を研究し毎月演奏会を開催。5年で取り上げた楽曲は約80曲に及ぶ。ピアノ指導歴20年。
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こんにちは。広島市安佐南区❛GRIT❜ やり抜く力を育てるピアノ教室 横山美和ピアノ音楽教室です♪

ピアノを弾くために「部分練習」必要不可欠です。

 

「部分練習」とは、いつも間違える箇所、上手く表現できない個所をそこだけ取り出し練習することです。

 

しかし、「部分練習」のやり方を間違うと、弾けるようになるどころか時間のムダになってしまうことも…

 

そうならないために、「部分練習」の意味とやり方をちゃんと理解しましょう。

今回は、ピアノ練習に欠かせない「部分練習」についてお話しします。

 

部分練習をしないとどうなる?

日頃からレッスンでは耳にタコが出来るほど「部分練習」の大切さを伝えています。

 

しかし残念ながら「部分練習」を適当にする、全くやらない生徒がいるのも確か…(´;ω;`)

 

理由は

  • めんどくさい
  • 最初からしか弾きたくない
  • 部分練習の内容が薄い
  • 部分練習するべき箇所が理解できていない

 

部分練習は「根気と時間」が必要な地道な作業。

でも、「部分練習」を適当にやっていては絶対に弾けるようになりません!

 

子供によくある「最初からしか弾けない」問題もほとんど部分練習をしていないことが原因!

 

いつまでたっても弾けるようにならない曲は「部分練習」が足りていないからです。

 

ピアノを弾くために、なぜ部分練習が必要なのか?

ピアノの部分練習の上手なやり方

部分練習は多くの場合以下の2つを改善するために行います。

 

①何度も間違える箇所をなくす(テクニック面)

②音楽的に上手くできないところを練習する(表現方法)

 

では、皆さんはどのように部分練習をしていますか?

 

よく、「部分練習はしたけれど弾けるようになりません」と言う生徒がいます。

 

部分練習をしても弾けるようにならないのは、「どこを間違え、どう直していくか」を理解していないことが原因。

 

「大体この辺で間違える、この辺で止まる」ことは分かっていても…

具体的に、音なのか、リズムなのか、指の問題なのかが分かっていないのです。

 

その状態で100回弾いたところでほとんど意味はありませんΣ( ̄ロ ̄lll)

 

何となく弾けるようにはなるかもしれませんが、根本的な解決になっていないのでいつ止まるか分からない橋渡しのような演奏に!

 

「部分練習」で大切なことは、

  • 間違える原因を具体的に理解している
  • 直すための練習方法を知っている

 

この2つが重要です。

 

広島市安佐南区のピアノ教室が伝授!具体的な部分練習のやり方

先ほど、部分練習は多くの場合以下の2つを改善するために行うとお伝えしました。

 

①何度も間違える箇所をなくす(テクニック面)

②音楽的に上手くできないところを練習する(表現方法)

 

部分練習をするために次の3ステップを意識してください。

  1. 具体的にミスする個所を把握
  2. ミスする原因を探る
  3. 直すための練習方法を知る

 

何度も間違える箇所をピアノで練習する場合

【1ミスする個所】

5小節目~6小節めの左手の和音をいつも間違える

 

2原因】 

次に移る和音が跳躍している、距離感が掴めていない?音が分かっていない?

 

3練習方法

①ミスする和音の音と指番号を確認

音は合っていても、指番号がおかしいことがあるので確認。

指番号はとても大切で、指番号一か所変えただけで、難なく弾けることだってあります。

逆に、毎回適当な指番号で弾いていると頭が混乱したまま弾いているので弾けるようになりません。

 

②左手だけ繰り返して弾く。鍵盤をなるべく見ずに弾けるまで行う

具体的な回数を決めず、自信が持てるまで弾く。

回数を決めるなら「10回弾く」ではなく「完璧に10回弾けるまで」とする

 

➂とても遅いテンポで2つの和音の個所のみ両手で弾く

5小節目の頭からではなく、間違う2音間の練習をして、徐々に前後を広げていきましょう。

 

「なんとなくこの辺を間違える」ぐらいの意識で2小節間を闇雲に弾いていても良くなりません。

 

具体的に意識して、小さな単位に区切り、ゆっくり練習することを心がけましょう。

 

 

音楽的に上手く弾けないところを練習する

【1上手くいかない個所】

最後の3小節は壮大に盛り上がるように弾きたいが、ぎこちなく、音の質も悪い。

 

2原因】 

両手の10度のスケールでmp~fffにクレッシェンドしながら上がっていくパッセージが問題

最後の音を上手く身体を使って出せていない

 

3練習方法

①スケールの徹底練習をする(片手づつリズム練習、両手の場合はテンポを落として行う)

②上行する際、具体的にどこから体重をかけていくのか考える(ペダルの使い方を考える)

➂最後の1音が汚くならず、光線のように遠くまで届くイメージをもつ

 

テクニック的な部分練習と同様に、音楽的に弾けないところも同じように3ステップを意識しましょう。

 

音楽的な改善を目指す場合は、イメージや耳も大切‼

 

こう弾きたいというイメージをしっかりと持ち理想の音に近づけます。

テクニック的な練習の時よりも、さらに細かく「1音」だけ取り出し理想の音作りをすることもあるんですよ(;’∀’)

 

音楽的な部分練習の方が時間がかかるし、途中でイメージが変わることもあるのでその都度練習する必要があります。

 

でも、テクニック的な問題が解決しているのなら、断然音楽的な部分練習の方が面白く、どんな音楽にしようか?と考える時間はワクワクしますよ(*^^*)

 

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ピアノ練習に欠かせない上手な部分練習のやり方:まとめ

今回のポイント

1 部分練習をしないとどうなる?
2 ピアノを弾くために、なぜ部分練習が必要なのか?
3 広島市安佐南区のピアノ教室が伝授!具体的な部分練習のやり方

 

部分練習は地味で時間のかかる作業ですが、練習とは本来こういうもの。

部分練習を避ければ避けるほど、修正にも時間がかかります。

早く仕上げるためにも部分練習は欠かせません。

 

 

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4歳からピアノを始める。広島音楽高等学校、エリザベト音楽大学音楽学部卒業。 第5回九州音楽コンクール最優秀賞、第15回全日本ソリストコンクール優秀賞他多数の受賞歴あり。 これまでに県内外でソロ、室内楽の演奏会を開催。また、室内楽奏者として5年に渡りヴァイオリン奏者の井後勝彦氏とヴァイオリンとピアノのための作品を研究し毎月演奏会を開催。5年で取り上げた楽曲は約80曲に及ぶ。ピアノ指導歴20年。
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