子供を音楽好きにするためにピアノ教室が大切にしている3つのこと
こんにちは。広島市安佐南区 横山美和ピアノ音楽教室です♪
「子供に音楽を好きになって欲しい」
「将来音楽が心のより所になればいいなと思う」
ピアノを習わせようと思われた理由の多くは「音楽を好きになって欲しい」という思いです。
ピアノを通して音楽を好きになってほしいという思いは指導者である私にとっても同じです
今回は、私がレッスンで子供たちに音楽を好きになってもらうために大切にしている3つのことについてお話しします。
もくじ
①子供の「ピアノ弾けたよ」の気持ちを応援
ピアノを習い始める年齢は概ね3歳~6歳です。
きっと最初は何もかもが初体験で楽しいはずです!
しかし、レッスンが進みしばらくするとどうでしょう?
- 音が読めない
- リズムが分からない
- 毎日練習するのが嫌
必ずピアノが嫌になる時期が来ます。
もちろん、ずっと楽しんでピアノを弾いてくれるお子さんもいます。
それでも程度の差はあれスランプは誰にでも訪れること。
そんな時の子供の気持ちは
しかし、練習して弾けるようにならない限りピアノは楽しくなりません。
そんな時は、どんな簡単なことでも大げさに褒めることにしています。
- 新しい音が読めた
- 一曲終わった
- リズムが上手に叩けた
- 毎日練習した
- レッスンにちゃんと来た
1回のレッスンや練習でまったく褒めるところがない、ということはありません。
特に、上手くピアノが弾けた時にたくさん褒めて応援してあげることが大切かなと思います。
「素晴らしい、ブラボー、素敵、完璧ね、もう一回聴きたいな、上手過ぎてビックリしたよ」
「もっと弾けるよ。もう一回弾けばもっと綺麗に弾けるよ」
誉め言葉や応援する言葉は山のようにあります。
「上手だったよ」だけではなくいろいろな褒め言葉を使いましょう。
きっと褒められたお子さんはニコニコ得意顔になるはず!
その笑顔が引き出せればシメたもの!
次にこの質問を投げかけましょう。
- 「今どんな気持ち?」
- 「ピアノが上手に弾けてどう思った?」
弾けた時に「どう感じるか」実は人間は自分の感情に疎いとされています。
大人に比べて子供はダイレクトに感情をぶつけると思われがちですが、最近の子供はその感情を抑え気味なように感じます。
「ピアノを弾けて嬉しい、楽しい、もっと弾きたい、ここはもっと小さくしたいな」
ちゃんと言葉にすることで、自分の感情や気持ちを把握することができます。
練習は大変だけど、弾けた時はこんな気持ちになるんだと知ることで、ピアノは楽しい、音楽が好きと思う機会が増えるのではないでしょうか。
②子供の好きな曲や音楽を見つける
わたしはピアノを習う上で「聴く」ことをとても重要視しています。
「聴く」とは
- 自分の出した音を聴く
- 様々なジャンルの音楽を聴く
この2つです。
ピアノは叩けば誰でも音が出せる楽器ですが、良い音と悪い音が分かる耳を持っているか、いないかはとても大切。
良い音を聴く耳があれば、良い演奏に近づけます。
そのために、普段からさまざまな「音楽」を聴くことをお勧めしています。
そして、音楽を聴くことで「自分の好きな音楽」を見つけて欲しいと思っています。
- ジャンル
- 作曲家
- 歌手、演奏家、アーティスト
好きな音楽があれば、その音楽に癒され、励まされることがあるはずです。
- 「落ち込んでいてもこの曲で立ち直れる」
- 「この曲を聴けばやる気がみなぎる」
- 「この曲を弾けるくらい上手くなりたい」
好きな音楽がある=「音楽が好き」ということ。
決して、プロ並みに上手に演奏できることだけが「音楽が好き」ということではないですよね?
「私はピアノが嫌いで音楽が嫌いになりました」なんてとても悲しいことです。
レッスンはピアノを弾けるようになることが目標です。
しかし、ピアノが弾けないから音楽嫌いになった。
これだけは避けたいと思っています。
「ピアノは嫌いだったけど、好きな曲はたくさんある」音楽を好きになるために「音楽を聴く」ことは大切なことではないでしょうか?
➂大人になってもピアノが弾ける技術を身に付ける
ピアノ教室を辞める理由は様々ですが、辞めた途端、全くピアノに触らなくなったと言われる方がとても多いです。
残念ながらピアノは弾かないとあっという間に弾けなくなります。
時間とお金をかけて習ったのに、「全然弾けない」では悲しいですね。
しかし、練習しなくても弾ける曲、少ない練習で弾ける曲、少し譜読みすれば何となく弾ける曲を持っている。
要するに「読譜力」と「レパートリー」があるかないかはとても重要です。
- 自分で譜読みできる「読譜力」
- いつでも弾ける「レパートリー」
ピアノを習うのであれば、この2つを身に付けることがピアノレッスンの最終目標だと思いレッスンをします。
(だから、中学入学前に辞めるのはもったいないのですが…)
音楽を聴くことが好き、これはもちろん音楽が好きな理由ではありますが、実際に音楽を奏でる、演奏できる醍醐味は聴くこととは全然違います。
ピアノを弾くことは努力が必要です。
しかし、それを乗り越えた時の「達成感」を得ることはピアノを習う魅力の一つです。
ピアノを弾くことが好き=音楽が好き
ピアノを習うすべての人がこのような気持ちになれるよう願っています。
ピアノ歴10年のAちゃんが練習したい曲は?
中学生以上になると、「弾きたい曲ある?」「好きな作曲家は?」と必ず聞きます。
「特にありません。なんでもいいです」という場合と
「ショパンが弾きたい、ドビュッシーのこの曲が好き」と言える場合。
前者は決してピアノ嫌いというわけではありませんが自分の意見が言えないということはやはり悲しい気持ちになります。
音楽に限らず「自分の好き」を知ることは「自分を知る」ことに繋がります。
「わたしはこれが好き」と言えることは自己表現の一つにもなりますね。
最後に生徒のAちゃんのエピソードをご紹介します。
彼女はちゃんと自分の好きを知っている子。
先日曲決めの際、彼女の好きなドビュッシーの作品から「アラベスク第1番」を渡しました。
しかし後日「子供の領分のグラドゥス・アド・パルナッスム博士」が弾きたいと申し出てくれたのです。
実はこの曲が大好きだったそうで、わたしに遠慮することなくこちらが弾きたいと言える彼女にとても嬉しくなりました。
結局2曲とも弾くことになりましたが、こうやって自分のレパートリーも増やしていけるといいなとこれからの成長を楽しみにしています。
子供が音楽好きになるために広島のピアノ教室が大切にしている3つのこと:まとめ
1 ①子供の「ピアノ弾けたよ」の気持ちを応援
2 ②子供の好きな曲や音楽を見つける
3 ➂大人になってもピアノが弾ける技術を身に付ける
4 ピアノ歴10年のAちゃんが練習したい曲は?