ピアノ教室に通うと、子供の集中力がアップするのはなぜ?
こんにちは。広島市安佐南区 横山美和ピアノ音楽教室です。
常に習い事ランキング上位に入るピアノ。
「2024年最新版子どもの習い事ランキング」
1位:水泳
2位:ダンス
3位:ピアノ
4位:そろばん
5位:英会話
6位:武道・格闘技
7位:習字
8位:サッカー
9位:体操
10位:学習塾
なぜこんなに人気があるのでしょうか?
ピアノを習うメリットは
- 音感が身に付く
- 脳を活性化させ、発達の促進を促す
- 目標に向かってやり抜く力
- 感受性、達成感、
- 集中力
これまでに、何度もピアノを習うと期待できる効果についてお伝えしてきましたね。
その中でも、ピアノを習わせる親御さんがその理由の一つとして考える「集中力UP」
今回は、ピアノで養われる能力の一つ、「集中力」に焦点を当ててお伝えします。
もくじ
子供が集中できる時間
ピアノで集中力を身に付けたいです。
お子さんに対して同じような気持ちをお持ちの親御さんも多いはず。
幼児の場合、集中できる時間は約「年齢+1分」といわれています。3歳なら約4分、4歳なら5分。
小学校低学年になると約15分、中学生なら30分程度で最近はもっと短いお子さまもいるようです。
実は大人でも長くて約50分、さらに集中力のピークは約15分程度と言われています。
このように、集中力は大人でも持続させることが大変!
まして、2、3歳のお子さんが30分集中なんて…到底無理…Σ(゚д゚lll)
しかし、考えようによっては、2,3歳のお子さんが10分集中できたらすごいことじゃないですか??
ピアノのレッスン時間は概ね20分~30分。
最初は、1分も集中できなかったお子さんがピアノを通して確実に集中力が増してきます。
それはなぜでしょう?
ピアノレッスン自体が集中力UP
仮に、3歳の子供が30分のレッスンを受けるとします。
この間、最初から最後まで集中していることはまず不可能!
好奇心が強いこの時期、見るものすべてが気になって仕方がないのは当然。
最初からピアノの前にじっと座るなんてできません。
まずは、椅子に座り先生の指導を受けるを繰り返すことで少しづつ集中力をUPさせます。
ピアノで集中力が付きやすい理由は、五感をフルに使うという点にあると思います。
ただ、じっと5分座っているのは大人でもしんどい…
しかし、常に受け身な授業などと違い、ピアノは新しいことを子供主体で行うため興味が出ると集中しやすいと思います。
ですにで、関心がピッタリと合った時の集中力と言ったら、こちらが驚くほどです。
例えば、
- 滑り台を何度も滑る
- ブロックを黙々と積み上げる
- お絵描きをずっとしている
子供は好きなことをしているときは同じ事を何度でも繰り返したり、長時間やり続けますよね?
ピアノに興味を持つ持たないは個人差がありますが、
レッスンでは、様々なアプローチで五感を刺激するため、集中しやすい環境であることは間違いありません。
ピアノを弾くことで集中力UP
言うまでもなく、ピアノを弾くこと自体が集中力UPに繋がります。
楽譜を読むだけでも一苦労なのに、読みながら正確に弾く、しかも両手が違う動き!
想像しただけで難しい…Σ( ̄ロ ̄lll)
①楽譜を読む
楽譜を読む読譜能力は集中力がなければできません。
良く見られる傾向として 集中力が途切れると音を読むことができない ことがあります。
そうならないために、レッスンではゲーム感覚で読譜訓練をしたり、立って手拍子しながら音を読んだりと、視点を変えてレッスンしていき、集中を途切れさせないことを心掛けます。
②両手違う動き、10本の指を動かす
両手で別の動きをすること、10本の指をすべて別々に動かすことは日常生活であまりない行動です。
この指の運動が脳に刺激を与えると言われるところ!
楽譜を読んで、両手で弾く。
否応なしにも集中するしかない状況なのです。
最初は椅子に座ることもできなかったお子さんが、短くても一曲弾き切る集中力が付いた時は大きな成長の一歩ですね。
ピアノの音を聴くことで集中力UP
ソルフェージュの一種に「聴音」があります。
これは、音を聴いて、その通り音程を取れるという訓練です。
音を意識的に聴くということほど集中力を高める方法はありません。
普段、人は無意識に聴きたい音を選んでおり、日常生活すべての音を聴いているわけではありません。
しかし、聴音の訓練は、あえて音を聴く。
集中して耳を研ぎ澄まして聴くことで集中力、また、最近よく耳にするマインドフルネスの効果も期待できます。
そしてもう一つ、自分が演奏し出た音を聴かなければいけません。
わたしがレッスンで大事にしていることに
「音を聴く耳を育てる」があります。
ピアノには音色があります。
猫が踏んでもピアノの音はなるけど、どんな音でも言い訳わけではない。
自分が出したい音を出すテクニックと耳を養うことが重要だと思っています。
演奏しながら聴くということは相当な集中力を使うため、
集中力がない=良い演奏ができない
となり兼ねません。
そうならないように幼少期から聴くということで集中力を養っていくのです。
ピアノ発表会は最も集中力を高める場
ピアノを習う上で最も集中力を養える場所が、発表会やコンクールなどの人前で演奏する経験です。
まず、人前で演奏する場面を思い浮かべて下さい。
- 大勢の人、広いステージに一人
- 暗譜をして演奏
- 緊張と不安
- 1回勝負
いかがですか?
集中してないとこの場を乗り切ることはできませんね。
レッスンでは得られない集中力を人前で演奏することを通して養います。
これは、他のどんな習い事にもない、ピアノだからこそ養える集中力ではないでしょうか?
ピアノが集中力を高めるきっかけに
最後に、わたしが実際に指導したAちゃんをご紹介します。
3歳半でピアノを始めました。
最初は、椅子に座るどころか、何をやっても30秒持たない…
あの手この手で色々なことをしましたが、どれもダメ。
最後はピアノをバンバン叩いたり、泣いたりと、レッスンにならない日が続きました。
しかし、半年経った頃、来るなりピアノに座り、宿題の曲を嬉しそうに弾いてくれまた。
「ハッピーバースデー」の曲をおばあ様の前で演奏したい一心で今までにないくらい練習したとお母様から伺いました。
Aちゃんにとっておばあちゃんのために弾けるようにしたいという気持ちが練習へ向かわせ、集中することができたのでしょう。
その日は何をやっても終始落ち着いてやる気も十分ありました。。
その後、波はあるものの集中する日が多くなり、今ではお家の練習も60分くらいは集中してできるそうです。
現在、Aちゃんは3年生。
サルのようにレッスン室を駆け回っていた彼女ですが、ちゃんと集中力が身に付き素晴らしい演奏ができる子に育っています。
きっかけは人それぞれですが、一度集中するクセがついてしまえばそれが習慣化されるのではないでしょうか?
集中して練習することで、ピアノも上達し楽しくなります。
Aちゃんの場合、目標と集中する習慣が上手く作用した良い例だったと思います。
ピアノ教室に通うだけで、子供の集中力がアップするのはなぜ?:まとめ
1 子供が集中できる時間
2 ピアノレッスン自体が集中力UPに
3 ピアノを弾くことで集中力UP
4 ピアノの音に集中する
5 ピアノ音楽発表会は最も集中力を高める場
6 ピアノが集中力を高めるきっかけに
ピアノを弾くことで集中力が高まっていくのは明らかです。
集中力が高いと、学業、スポーツ、そして社会に出てからも役立つでしょう。
集中力UPにピアノはおすすめですよ。