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ピアノ練習にも必要!集中力がある子供に育てるために大切な3つのこと

 
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4歳からピアノを始める。広島音楽高等学校、エリザベト音楽大学音楽学部卒業。 第5回九州音楽コンクール最優秀賞、第15回全日本ソリストコンクール優秀賞他多数の受賞歴あり。 これまでに県内外でソロ、室内楽の演奏会を開催。また、室内楽奏者として5年に渡りヴァイオリン奏者の井後勝彦氏とヴァイオリンとピアノのための作品を研究し毎月演奏会を開催。5年で取り上げた楽曲は約80曲に及ぶ。ピアノ指導歴20年。
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こんにちは。広島市安佐南区 横山美和ピアノ音楽教室です♪

お子さんの集中力がすごい!と思われたことはありませんか?

 

いえいえ!うちの子は集中力がなくて困っています

 

と思われた親御さん。

本当にそうでしょうか?

勉強や嫌々やっていることだけに着目していませんか?

 

子供は好きなこと、興味があることに対しては時間を忘れて取り組んでいるはずです。

  • 好きなテレビを見る
  • パズルを作る
  • 電車のおもちゃでずっと遊んでいる
  • 絵を描いている

 

なんだか静かだな、と思ったらずーっと同じことをやっているなんてことありますよね?

 

一つのことに対して没頭し集中している。

これは「フロー状態」といって、快感や喜びを覚える体験なのです。

 

ピアノは「集中力を養う」ことにも影響すると言われていますが、それはなぜでしょう?

本当にピアノで子供の集中力が育つのか?

 

今回はピアノを通して「集中力」を付けるために今からできるポイントについてお話しします。

 

フロー状態とは?

 

フローとは、アメリカの心理学者ミハイ・チクセントミハイが提唱した概念で、「物事に対して時間を忘れるほど集中し、最高のパフォーマンスを発揮できる状態」のこと。人はフロー状態に入ると、集中力が研ぎ澄まされて目的達成のために没頭できます。そして、目的達成後は、非常に高い満足感や達成感、心地良い疲労感を得ることができるのです。

 

  • 好きなテレビを見る
  • パズルを作る
  • 電車のおもちゃでずっと遊んでいる
  • 絵を描いている

このように、子供が何かに集中し没頭している時はフロー状態にあるということ。

 

勉強や嫌なことに集中しないのは、単純に興味がないからです。

しかし、好きなことだけやっているわけにはいきません。

学校の授業、宿題、ピアノの練習においても同じように集中して欲しいと思いますよね。

 

では、どうすれば様々ことに集中できる力が養われるのでしょうか?

 

子供にフロー状態を作る3つのポイント

ピアノの練習、学校の授業、宿題…

親御さんが思う集中して欲しいことのトップに入るのではないでしょうか?

集中するためにはいかに「フロー状態」を作るかが大切です。

 

フロー状態をつくるために今日からできる3つのポイントがあります。

ピアノの練習、勉強、すべておいて共通するポイントですのでぜひ読み進めて下さい(*^-^*)

 

たくさん遊ぶ

子供の集中力

実はほとんどの子供が無意識にフロー状態を経験しています。

それは、ほとんどが「遊び」の中から‼

 

ここでいう「遊び」とは自発的な遊びのことです。

親が無理やり与えた遊びや先生の指導で遊びということではありません。

 

「遊び」は自発的に何かに没頭することで、無理なく、努力なく自然とフロー状態を身に付けることができるそうです。

 

また、何か課題に取り組む間に「遊び」時間を作ることで意欲や効率がより高まることも研究で分かっています。

 

「宿題やピアノの練習が終わってから遊びなさい」よりは遊んだ後に宿題や練習をする方が効果的かもしれません。

 

 

ルーティーンワークを作る

子どもが、勉強やピアノ練習でも「フロー状態」を作れれば、短時間で効率的に能力やスキルが身につきます。

メンタルトレーナーの岡本正善氏は、集中力をつける方法として「ルーティンワークを身につける」ことを推奨しています。

 

ルーティーンワークとは一種の儀式。

「これをすれば集中できる、成功する」と潜在意識に働きかけるのです。

スポーツ選手が「ここぞ」という時に同じ行動をするのはそのためなのです。

 

  • 勉強の前は今日やることを書き出す
  • 同じ場所で宿題をする
  • ピアノを弾く前は手を洗う
  • ピアノの練習の時は同じゴムで髪を結ぶ

 

楽しく続けられそうなことを一緒に考えて見て下さい。

 

成功イメージを持つ

子供に成功イメージを持たせる

スポーツ選手や演奏家はメンタルが強くないと成功しません。

潜在意識に働きかけるには、成功パターンをイメージするだけでいいのです。ただし、何度も繰り返して、潜在意識にイメージを刷り込む必要があります。そうすると、本番では潜在意識がイメージに沿って動き出し、「失敗するかもしれない」といったマイナスのメンタルに惑わされず、集中力を発揮する状態に入りやすくなります。

失敗するイメージではなく、「必ず勝てる、成功する」というイメージを何度も繰り返すことでマインドコントールしているのです。

成功イメージを持つことでより集中力が付きやすくなるということですね。

 

しかし、子供が成功体験をイメージすることはなかなか難しいこと。

そこで、親や先生が成功体験を話し具体的にイメージできるようにしてあげなければいけません。

 

「今日10分練習したら、先週注意されたこの部分が上手に弾けるようになるよ」

「弾けるようになれば次のレッスンで先生に褒められてこの曲も合格だね」

 

このように集中して取り組んだ先にどのようなメリットがあるか伝えることで、集中することの大切さを学べる機会にも繋がります。

 

ピアノのレッスンは集中している?

家では全然集中しないのに、レッスンに来ると別人のように集中すると言われることがあります。

練習は集中しなくても、レッスンでは集中できる。

 

これは「環境が違う」ということが一番の理由です。

  • 先生が傍にいる緊張
  • 習いに来ているという意識

 

この時の集中は「フロー状態」ではなく「緊張」という環境下で集中せざるを得ない状態…

 

これは子供にとって楽しいものではありませんよね?

家で練習不足な分、「集中しないと間違える、弾けない」と思って集中してみてもそれは付け焼刃”(-“”-)”

上達するには「集中力」は絶対に身に付けたい能力なのです。

 

まずはお子さんの好きなことで多くの「フロー状態」を経験し、ピアノ練習や勉強でも集中力がある子供に育てましょう。

 

ピアノ練習にも必要!集中力がある子供に育てるために大切な3つのこと:まとめ

今回のポイント

1 フロー状態とは?
2 子供にフロー状態を作る3つのポイント
3 ピアノのレッスンは集中している?

小学校に上がる前のお子さんであれば、とにかく「おもいきり遊ばせる」ことが一番有効。

そして、お子さんが「フロー状態」に入ったなと感じたら、あまり声をかけず見守ってあげましょう。

 

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4歳からピアノを始める。広島音楽高等学校、エリザベト音楽大学音楽学部卒業。 第5回九州音楽コンクール最優秀賞、第15回全日本ソリストコンクール優秀賞他多数の受賞歴あり。 これまでに県内外でソロ、室内楽の演奏会を開催。また、室内楽奏者として5年に渡りヴァイオリン奏者の井後勝彦氏とヴァイオリンとピアノのための作品を研究し毎月演奏会を開催。5年で取り上げた楽曲は約80曲に及ぶ。ピアノ指導歴20年。
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