もう挫折しない!難しいピアノ曲を効率よく練習する方法
こんにちは。広島市安佐南区 横山美和ピアノ音楽教室です♪
普段弾く練習曲などの他に、発表会やコンクールで難曲にチャレンジすることがありますよね。
今のレベルより難しい曲に挑戦する際は、練習してもなかなか上手く弾けず、挫折しそうになりませんか?
な~んて諦めてしまうのはもったいない!
難しい曲を練習する際は、いくつかコツがあります。
それは?
- 効率よく練習する
- 長期的に計画を立てて練習する
これが大切!
今回は、難しい曲を練習する時のコツや練習方法についてお伝えします。
難しいピアノ曲の練習方法
難しい曲の練習を始める際、まず何から行いますか?
- いきなり両手で弾く
- CDや動画でその曲を聴く
- 片手で弾いてみる
これらの方法は決して間違いではありません。
しかし、それだと少し甘い…
難曲にチャレンジする時は、事前に「計画」することが大切なのです。
難しいピアノ曲の練習計画
それでは、計画の一例をお話ししましょう!
- 楽譜を読む
- フレーズやパートごとに分けて練習
- 難しいパッセージの練習
- 通し練習
- 録画・録音
- 課題の取り出し
1.楽譜を読む
楽譜を広げていきなり両手で弾く…
多くの方がやりがちですが、これはあまりおすすめしません。
「すぐに両手で弾きたい」
「知っている曲だから何となく最後まで弾ける!」
お気持ちは分かりますが、この練習が遠回りなこともあります。
ですので、最初にやって頂きたいことは「楽譜を読む」ことです。
ピアノの楽譜は、何ページにも渡って書かれていることが多いので全体像を捉えにくい。
まずは、楽譜に書かれていることを読み取ることから始めます。
- 拍子、調性、楽語
- 形式(可能なら転調の確認)
- 難所と思われるパッセージ
音を出さなくても楽譜から読み取れることはたくさんあります。
「弾きながら確認すれば大丈夫」と思われるかもしれません。
しかし、弾きながら確認していると、見落としやミスタッチが多発する可能性も。
後から修正するための時間や労力はムダですよね…”(-“”-)”
最低限、拍子、調性、楽語の意味、大まかな形式(提示部、展開部、再現部など)を確認しましょう。
2.フレーズやパートごとに分けて練習
通して最後まで片手で弾くパターンが多いですが…
まずはフレーズごと、パートごとなど区切りの良いところで分けて練習しましょう。
また、片手練習を最初に行うという方法が推奨されがちですが、譜読みをすべて片手練習から行う必要はないと思います。
曲全体を把握していれば、初見で弾ける箇所は必ずある。
簡易な箇所まで、ご丁寧に片手で譜読みする必要はありません。
(譜読みが終わった後、音質やバランスなど細かい確認の際は片手が良い)
フレーズに分けて弾くメリットは、練習個所が短いということ。
最後まで弾こうとすると、途中で適当になったり、大事なことを見落としたりします。
しかし、短く区切ればそれだけ見る部分が限定されるので正確に譜読みができます。
短いと精神的にも楽ですよね?
全体を通して練習するのは、もーーーーーっと後の話(-_-)/~~~
まずは、パーツをきれいに整えることから始めましょう。
3.難しいパッセージの練習
フレーズごとに練習を進めていくと、曲の難所にぶち当たります!
ここは、テクニック的に時間がかかるなと思われる場所はそこだけ時間をかけて練習しましょう。
この時は逆に片手練習がおすすめ‼
片手で、指番号を確認します。
難しいパッセージを何度も練習しているのに弾けないのは「指番号」が合っていない可能性が…
記譜している指番号で試しても、どうもうまくいかない時は指番号を考察する必要があります。
指番号を見直すだけで簡単に弾けることもありますよ(;’∀’)
難しいパッセージは時間をかけて正確に習得することを心掛けて下さい。
4.ゆっくり通し練習
パート毎の部分練習がある程度形になった時点でやっと通し練習です。
通して弾く時はまず「ゆっくり」です。
カメのように遅いテンポで細部まで確認できることが理想です。
ゆっくりと、メトロノームを一メモリずつあげる気持ちで、徐々にテンポアップしていきます。
テンポを上げた際に、弾けない個所があればもう一度部分練習に戻します。
このように、パーツを整え全体を整理していきましょう。
しかし、「部分」ばかりに拘り過ぎると、流れのない音楽になりますね。
所謂「気を見て森を見ず」です。
通し練習で7割くらいできあがったら、音楽的な観点に目を向けましょう。
- 曲のイメージ
- 盛り上がり部分
- 音色、バランス
譜読みの段階から音楽性も考えて出来れば一番良いですが…
譜読みを正確に行っていれば後からいくらでも音楽性について考えることが可能です。
5.録画・録音
人の耳はいい加減です。
特に、弾きながら自分の演奏を客観視することは至難の業‼
そこで、録画、録音をおススメします。
自分の演奏を客観的に聴くとたくさんの発見があります。
私の場合
「なんでこんなに下手なの~Σ( ̄ロ ̄lll)」と絶望することがほとんどです…
録画、録音をすることで改善点が見つかり、次の練習につなげることができますね。
- 曲の流れ
- 音のバランス
- ミスタッチ
- 技術的問題点
弾きながらでは見えないことが見えてきます。
ちなみに、良いレコーダーを使用すればそれだけ正確に音が聴けますが、携帯の録画機能で十分ですよ(;^_^A
6.課題の取り出し
録画や録音で得た課題を潰していきましょう。
本番が近くなると、暗譜もしなくちゃと焦って通し練習ばかりになっていませんか?
(暗譜の練習は別のアプローチが必要。また別の機会にお伝えするとして…)
だんだんと弾けるようになるにつれ、細部の練習がおろそかになりがちです。
しかし、弾けるようになってきたからこそ「もう一度ゆっくり全体を見直し、弾けない部分をなくしていく」ことが大切。
課題は頭の中に入れておくだけでは忘れます。
「おススメは付せんに書いて貼る」
出来るようになったら付せんを取るようにすれば達成感もありますね。
難しいピアノ曲は「部分練習」と「通し練習」をバランスよく
難しい曲は仕上がるまで時間がかかります。
ある程度練習計画を立てることが必要です。
焦ってやみくもに弾き続けるのはNG!
- 正確に部分練習をしてパーツを整える
- 通し練習で課題の取り出しと、音楽性を追求する
難曲を弾きこなすには、この2つをバランスよく行い効率的に練習することが大切です。
もう挫折しない!難しいピアノ曲を効率よく練習する方法:まとめ
1 難しいピアノ曲の練習方法
2 難しいピアノ曲の練習計画
3 難しいピアノ曲は「部分練習」と「通し練習」をバランスよく
難しい曲にチャレンジすることは素晴らしいことです。
早く弾けるようにと焦らず、長い目で見て取り組みましょう。
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