大人ピアノ再開組の50代、60代の方必見、ピアノの先生が曲選びのポイントをご紹介
こんにちは。広島市安佐南区 横山美和ピアノ音楽教室です♪
最近、50代、60代の方でピアノを始めたいというお問合せが増えています。
いくつになってもやりたいことに挑戦するって素敵ですよね‼
でも、皆さん口に出して心配されることは
「今からやっても上達するかしら?」
「どんな曲なら弾けるかな?」
今回は50代、60代の再開組向けにピアノ練習や曲選びに役立つアドバイスをお話しします。
練習方法や曲選びの参考にして下さい。
もくじ
ピアノの演奏レベルはどれくらい?チェックしてみましょう!
まず、再開組の方は演奏度合いに個人差がありますよね。
例えば、バイエル程度までで辞めた方とショパンやベートヴェンのソナタまで弾いていた方では経験値が違います。
ご自分が今どれくらいのレベルか確認してみましょう。
☑楽譜がどの程度読めるか?
☑指がどれくらい動くか?
楽譜がどの程度読めるか?
お手持ちの楽譜があれば、その中から正確に読めるものを取り出してください。
お持ちでない場合は、楽器店へ出向き、自分が理解できるレベルのものを購入してください。
ここでポイントなのは弾きたい曲、昔弾いた曲ではないということ。
「正確に理解できる楽譜」というのが重要です。
正確に理解できる楽譜とは?
- 拍子、調性、音、リズムが分かる
- 20分程度練習すれば一応最後まで両手で弾ける
- 苦労なく、苦痛なく弾ける
この条件を満たす曲が、今のあなたのレベル、だと思ってください。
好きな曲、弾きたい曲を弾くには少し背伸びをしないと無理かもしれないし、すぐに弾きたい曲が弾けるかもしれませんね。
どちらにしても、今の自分の技量を知ることはとても大切です。
バイエル後半程度の方が、いきなりショパンの別れの曲に挑戦しようとすると難しすぎて途中で挫折するかもしれません。
逆に、ソナチネ程度まで弾けているのに子供の教本からやり直しでは退屈してしまいます。
まずは、ご自分の技量を知った上で、適切な教本やテクニック、楽曲を練習することが上達も早いのです。
指がどれくらい動くか?
楽譜がどれくらい読めるかが分かったら、次は指の動きを確認しましょう。
- パッセージがスムーズに弾けますか?
- ピアノを弾いた後、腕や肩が痛くないですか?
ご自分で確認するのは少し難しいですが、次の症状がある場合は上手く身体が使えていないと思います。
- 速い音符が上手く弾けない
- 指が絡まったようになる
- 数分弾いただけで腕や肩が痛い
ピアノを弾くことは「運動」です。
ブランクが長いとスムーズに指が動かなくなるのは当たり前!
変な力が身体に入るとケガの原因に繋がります。
それを避けるためには指や体の訓練が必要。
皆さんご存じの「ハノン」はその代表。
- 指を鍛える
- リズム感を養う
- スケール、アルペジオなどの基礎テクニックが身に付く
- 調性を知ることが出来る
ハノンは子供から大人まで多種多様に使える便利な教本です。
「ハノン」については賛否両輪ありますが、私は使い方さえ間違えなければとても素晴らしい教本だと思っています。
他にも
- バーナム
- ドホナーニ
- ピシュナー
- コルトー
などたくさんのテクニック教本やメソードがあります。
(これはお習いの先生によって違うのでご相談されて下さいね)
現在、楽曲しか練習されておらず指が上手く動かなくて悩んでいらっしゃる方は、ぜひテクニック教本を追加しましょう。
自分に合ったピアノ教本、ピアノ曲を練習しましょう!
ご自分のレベルは分かりましたか?(*^^)v
では、どんな教本や楽曲を選べば良いのでしょう?
現在、ピアノ教本、ピアノ曲は膨大な数があり正直全部把握なんてしていません(;’∀’)
そんなたくさんの教本からどんなものを選べば良いのでしょう?
「大人のための教本」という大人の方向けの教本も出版されていますが…正直あまり好きではありません(´;ω;`)
今回は、作曲家が作ったものでおすすめな教本をレベル別にご紹介します。
バイエル後半レベルまで
- バイエル下巻 (俗にいう黄バイエル)
- チェルニー:練習曲100番
- ル・クーペ:ピアノのアルファベット
- ギロック:はじめてのギロック
- バッハ:「アンナマグダレーナのためのピアノ小曲集」より
- モーツァルト:小品
バイエル中盤~後半程度の方の場合、そのままバイエルを練習するのも良いです
バイエルといえば「練習曲で嫌な思い出しかないわ」と思うれる方もいらっしゃるかもしれません(私も嫌いでした(;’∀’))
しかし、大人になって弾いて見ると素敵な曲がたくさんあります!
順にすべて弾く必要はないので、好きだなと思った曲を選んで弾いてください。
また、バイエルの替わりに特におすすめな教本がこちら↓
- ル・クーペ:ピアノのアルファベット
こちらも練習曲ですが、フランスの作曲家によって作られており、とにかくメロディーが美しい!
私が大人再開組の生徒さんに必ずおススメする教本です。
ブルグミュラー~ソナチネ程度
- ブルグミュラー:25の練習曲
- ソナチネアルバム1.2
- モーツァルト:小品
- カバレフスキー:各種小品集
- シューマン:ユーゲントアルバム
- チャイコフスキー:子供のためのアルバム
- ギロック:子供のためのアルバム
- ギロック:抒情小曲集
- ギロック:ジャズスタイルピアノ曲集
ブルグミュラーの後にソナチネを弾くイメージがあるかもしれませんが、曲を選べば大体同程度。
そして、一番曲選びに多様性があるのがこのレベル!
バロック~近現代、クラシックにジャズ
大人再開組の方が理想とするピアノの楽しみ方が一番体感できるレベルです。
特に、ギロックの作品は、クラシック、ジャズ、ポップスのリズムや音楽を用いた曲も多く、バラエティーに富んでいます。
ぜひ一度ご覧ください。
ピアノ再開組の理想の練習方法
- 自分のレベルを知り、そこからまたは少し低いレベルから始める
- 指を鍛える訓練(ハノンなど)と楽曲を並行して練習する
- 弾きたい曲を常に用意しておく
自分のレベルより少し低い段階から始めるのが一番無理のない方法です。
そして、弾きたい曲を常に用意しておくことがモチベーションに繋がります。
理想は、「毎日30分程度の練習が無理なくできる課題と量を持つこと」
身体に不調が出ないよう、くれぐれも無理せず長く続けられると良いですね。
大人ピアノ再開組の50代、60代の方へ!ピアノの先生が曲選びのポイントをご紹介:まとめ
1 ピアノの演奏レベルはどれくらい?チェックしてみましょう!
2 自分に合ったピアノ教本、ピアノ曲を練習しましょう!
3 ピアノ再開組の方向け理想の練習方法
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