子どものピアノ進度の目安とは?他の子と比べる必要がない理由をピアノ講師が解説
こんにちは。広島市安佐南区 横山美和ピアノ音楽教室です♪
先日、こんなご相談を受けました。
他のお子さんと比べてどうなんでしょうか?
このような不安を感じられる方は少なくないのではないでしょうか?
ピアノ教室をしていると、このご相談は本当によくいただきます。
しかし、実は教本の進み具合だけで上達を判断することはできません。
今回は、子どものピアノ進度について、講師としての考えをお話しします。
もくじ
子供のピアノ進度が気になった時に見るポイント
最初のご質問は複数の不安要素が隠れていると思います。
- 他人との比較による不安
- 平均的なレベルの基準は?
- ピアノ歴(時間と月謝)と上達(対価)の関係性。費用対効果について
これらについて順にご説明しましょう。
お友達と比較することは意味がない
一番の問題はAちゃんとBちゃんを比較されていることです。
では、仮にAちゃんとBちゃんの現在の進度状況を下記の通りに設定してみまよう。
(Aちゃん、Bちゃんは架空の人物です)
《Aちゃん ピアノ歴2年》
- 練習は毎週きちんと出来ていて、ご両親も協力的
- 読譜はヘ音記号が少し苦手
- リズムは得意。
- 歌が好きで音感も良い
- ピアノが好き
《使用教材》
- バーナムピアノテクニック1 中盤
- ぴあのどりーむ3 後半
- バスティン ベーシック1 後半
- ソルフェージュ課題
《Bちゃん ピアノ歴半年》
- お家での練習が嫌いで、お母様が付きっ切り
- ト音記号はド~ソまでは読めるが、ヘ音記号は楽譜に音名を書くことも
- リズムの長さの理解が乏しい
- 歌うことが好き
- ピアノよりも歌や踊りが好き
《使用教材》
- バーナムピアノテクニック導入 後半
- ぴあのどりーむ3 中盤
- バスティン ベーシック1 中盤
- ソルフェージュ課題
一見すると、二人の進度はほぼ同じように見えませんか?
強いて言えば、確かに教本の速度に関してはBちゃんが早いように感じますね。
しかし、Bちゃんは自分で譜読みすることができず、練習にお母さまが付きっきりです。
読めないところに音名を書いて、音の長さは適当。
改善するべきところがたくさんありそう…。
一方、Aちゃんは譜読みを一人で行い、リズムの理解もできている。
お母さまもほとんど介入されず、聞かれたら答える程度。
2年間で、Aちゃんは一人で譜読みすることが身についています。
このように教本の進度だけで上達の速度を判断することはできません 。
実際、ピアノ歴が長くてもピアノを始めた年齢によって理解力に差があるので、この年齢で進度を判断するのはナンセンス!
Aちゃんのお母さまは、テキストだけ見て判断されているので、実際に身に付いている能力まで考えていませんでした。
Bちゃんはお母さまのサポートが少し多すぎるため、今後が不安です。
しかし、Bちゃんの状況が決して悪いわけではなく、練習の仕方や、お母さまがサポートを控えることで、これからどんどん成長する可能性があります。
要は、他人と比べることがピアノの進度を図る基準ではないということです。
一人ひとり、ピアノにかける時間や思いが違います。
コンクールで入賞を狙うお子さんと、楽しくのんびりやっているお子さん。
同じ土俵で比べても仕方ありませんよね。
一週間前、一か月前、一年前と比べて我が子の成長が感じられれば決して進度が遅いということはないと思います。
平均的な子どものピアノレベルの基準は?
音楽に点数は付けられません。
もちろん、コンクールでは点数を付けます。
それは、コンクールはピアノの上達進度を表すものではなく、言い方は悪いですが、競うために存在する場だからです。
しかし、私はピアノの進度を決める明確な基準はないと思います。
それでも、あえてレベルを判断するものをあげるとすれば、
- バイエル〇〇レベル、ブルグミュラー終了程度、ソナチネ前半程度という目安
- シリーズ化されている教材の背表紙にある進度表
などですが、これもあまり当てにならない…Σ( ̄ロ ̄lll)
例えば、
「ピアノ歴5年であれば、ソナチネレベルが最低レベルです。それ以下だとお宅のお子さんは進度が遅いです」
なんてことはありません。
5年後の結果なんて100人いたら100通り。
ただ、誤解しないで頂きたいことがあります。
- 5年経っても音が読めません。
- 1冊もテキストが終わりません。
これは、単なる練習不足とやる気不足です。
進度については、ピアノを習うべき最低限の練習をした上での話であることをお忘れなく!
また、個々で、教本レベルを目安に目標を立てることは良いことだと思います。
- 「1年後にはブルグミュラーを終える」
- 「次の発表会でソナチネを弾きたいな」
このように、教本レベルは目安になるので、目標を立てて取り組む際に活用しましょう♪
ピアノ歴(時間と月謝)と上達(対価)の関係性《費用対効果について》
ピアノのお月謝は決して安いものではありません。
しかし、お金や時間をかけても、なかなかすぐに結果が出ないのがピアノ…
とお考えになることもあるでしょう。
お気持ちは分かりますが、芸術の習得に終わりはありません。
私は一生涯勉強だと思っています。
では、ピアノを習う対価は何か?
目に見える対価は、楽譜が読めてピアノが演奏できるテクニック的要素です。
「先週、片手しか弾けなかった曲が1週間で両手になった」
これは、立派な成長であり、レッスンを受けているからこその対価!
しかし、重要なのは目に見えない、多くの効果にあるのではないでしょうか。
- 音楽を通して育まれる感性 表現力
- 脳を活性化させ、様々な機能に働きかける力
- 継続力、達成感、忍耐力、パフォーマンス能力
- 自己肯定感
言い出したらキりがありません!
芸事は、すぐに結果が出ない、目に見える対価が分かりにくいと思われがちです。
しかし、お子さんが成長する上で大切な豊かな人間形成の大きな糧となります。
技術面だけ見て進度が遅い早いと考えるのではなく、もっと視野を広く持ってピアノと関わることができれば良いのではと考えます。
お子さんのピアノ進度について心配されるご両親へ
- ピアノの進み具合に基準はありません。
- 一人一人上達するスピードに差があります。
- 進度はテキストレベルやピアノ歴だけで判断できないことが多い、テキストの進度やレベルはあくまで目安です。
他人と比較するのではなく、お子さん自身の成長で進度を見ることが一番大切です。
誰かと比べたり、情報に惑わされるのではなく、お子さん自身をしっかり見てあげてください。
カメのような一歩でも、きちんと練習さえしていれば確実に上達しているはずです。
子供のピアノ進度について、広島市のピアノ教室講師が回答!:まとめ
お子さんには、それぞれの成長のペースがあります。
大切なのは、お友達と比べることではなく、「昨日より少しできるようになった」を積み重ねることです。
当教室でも、一人ひとりの成長に合わせて、楽譜を読む力や音を聴く力を丁寧に育てています。
教室の考え方については、「初めての方へ」もぜひご覧ください。
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