ピアノの練習が嫌になるのはなぜ?ピアノ講師が教える気持ちの切り替え方
こんにちは。広島市安佐南区 横山美和ピアノ音楽教室です♪
- 「今日はピアノの練習をしたくないな……」
- 「ピアノの前に座るのがちょっと面倒……」
このように思ったことはありませんか?
実は、私もピアノを練習したくない日があります。
毎日ピアノを弾いている先生なら、いつでも練習が楽しくて仕方がないと思われるかもしれません。
でも、疲れている日や、何度練習しても思うように弾けない時、気持ちが乗らない時など、「今日は弾きたくないな」と思うことはあります。
だからといって、「練習したくない=ピアノに向いていない」わけではありません。
長くピアノを続けていくためには、毎日完璧に練習することよりも、練習したくない時にどう気持ちを切り替えるかを知っておくことも大切です。
今回は、私自身の経験も交えながら、**「ピアノの練習が嫌になった時の対処法」**についてお話しします。
① ピアノの練習が嫌になるのは、珍しいことではありません
「ピアノの練習をしなくちゃいけないのに、どうしてもやる気になれない」
そんな日があっても、決しておかしいことではありません。
ピアノは、毎日コツコツ練習を積み重ねることで少しずつ上達していく楽器です。
だからこそ、長く続けていると、
- 今日はなんとなく弾きたくない
- 練習しても上手く弾けなくて嫌になる
- 同じところを何度も練習するのに疲れた
- 本番が近くて練習すること自体がプレッシャーになる
- 他の予定や勉強で疲れていて、ピアノまで気持ちが回らない
ということもあります。
私自身も「今日はピアノの練習をしたくないな」と思うことがあります。
ピアノが嫌いになったわけでも、音楽への興味がなくなったわけでもありません。
ただ単純に、疲れていたり、気持ちが乗らなかったりする日があるのです。
むしろ、ピアノを長く続けていくためには、そんな自分の状態に気づくことも大切なのではないでしょうか。
「練習したくないから、私はピアノに向いていない」「毎日練習できないから、上達できない」と考える必要はありません。
大切なのは、練習したくない時に無理やり頑張ることではなく、その時の自分に合った方法でピアノと付き合うこと。
では、なぜピアノの練習が嫌になってしまうのでしょうか?
②「ピアノの練習が嫌になる理由」
ピアノの練習が嫌になる理由は、人によってさまざまです。
「練習が嫌いだから、ピアノが向いていない」と考えてしまうかもしれませんが、実はそうとは限りません。
多くの場合、練習そのものが嫌なのではなく、練習の中で感じる「大変さ」が嫌になっているのではないでしょうか。
1.思うように弾けない
一生懸命練習しているのに、なかなか弾けるようにならない。
これは、かなりストレスがたまります。
特に難しい曲になると、「昨日もここを練習したのに、今日も弾けない……」ということがありますよね。
何度やってもできないことを繰り返すのは、大人でも嫌になります。
2.同じところを何度も練習するのがつらい
ピアノの上達には部分練習が欠かせません。
でも、同じ2小節、4小節を何十回も繰り返していると、「もうこの部分は弾きたくない!」となることもあります(笑)。
上達するために必要な練習と、楽しい練習は、必ずしも同じではありません。
3.練習する時間がない
子どもなら学校や宿題、習い事。
大人なら仕事や家事、育児など。
ピアノ以外にもやることはたくさんあります。
「練習しなくちゃ」と思っているのに時間が取れないと、それだけでプレッシャーになってしまいます。
4.疲れている
これはとても単純な理由ですが、意外と大きいものです。
学校や仕事から帰ってきて疲れている時に、「さあ、ピアノを練習しよう!」と思える人ばかりではありません。
疲れている時に無理をすると、集中できず、いつもなら弾けるところでミスをして、さらに嫌になってしまうこともあります。
5.練習の成果が見えない
ピアノは、練習したからといって毎日目に見えて上達するわけではありません。
昨日より今日の方が、必ず上手に弾けるとは限らないのです。
むしろ、ある程度の期間は「全然上達していない」と感じることもあります。
でも、そこで諦めずに続けていると、ある日突然、「あれ?前より弾けるようになっている!」と感じる瞬間がやってきます。
6.練習方法が自分に合っていない
そして、私がピアノ講師として特に感じるのがこれです。
「練習したくない」のではなく、「練習の仕方が分からない」こともあります。
- 最初から最後まで何度も弾く。
- 間違えたところを、また最初から弾く。
- できないところを、とにかく何回も繰り返す。
これでは、時間をかけているのに思うように上達せず、練習そのものが嫌になってしまいます。
ピアノの練習は、ただ長時間弾けばいいというものではありません。
だからこそ、「練習したくない」と感じた時には、「自分は怠けているのかな?」と考える前に、「今の練習方法に無理がないかな?」と一度考えてみることをおすすめします。
③ それでもピアノの練習をしたくない時、どうする?
「今日はどうしても練習する気になれない……」そんな時に、無理やり自分を奮い立たせる必要はありません。
大切なのは、「練習する・しない」の二択にしないことです。
ピアノに向かうハードルを少し下げてみましょう。
1.「5分だけ」と決める
「1時間練習しよう」と思うと、それだけで気が重くなることがあります。
そんな時は、「とりあえず5分だけ弾こう」と決めてみましょう。
5分なら、「それくらいならやってみようかな」と思えるのではないでしょうか。
そして実際に弾き始めてみると、意外と気分が乗ってきて、「もう少し弾こうかな」となることもあります。
もちろん、5分で終わってもOKです。
ピアノに向かったこと自体が、今日の練習です。
2.好きな曲を弾く
練習曲や課題曲ばかりでは、気持ちが乗らない日もあります。
そんな時は、今練習している曲ではなく、自分の好きな曲を弾いてみましょう。
昔弾いていた曲でも構いません。
「この曲、やっぱり好きだな」と思える時間が、ピアノを続ける力になることがあります。
上達のための練習だけが、ピアノではありません。
「ピアノって楽しい」と感じる時間も、とても大切です。
3.難しいところを一つだけ練習する
曲全体を練習しようとすると、気が重くなることがあります。
そんな時は、「今日はこの2小節だけ」と範囲を限定してみましょう。
指番号を確認する、ゆっくり一度弾いてみる。
一つの課題をクリアできれば、それで十分です。
小さな「できた!」を積み重ねることで、練習への抵抗感も少しずつ減っていきます。
4.弾かずに楽譜を見る
「今日は鍵盤に向かう気力がない」
そんな日は、無理に弾かなくてもいいと思います。楽譜を眺めて、「ここからこの調に変わるんだ」「このフレーズはどこへ向かっているんだろう?」と考えてみる。
CDや演奏動画を聴きながら楽譜を追ってみるのもいいでしょう。
ピアノの勉強は、鍵盤を弾くことだけではありません。
5.思い切って休む
そして、どうしても弾きたくない時。
私は、思い切って休むことも必要だと思っています。
疲れているのに無理をして練習しても、集中できません。
イライラしながらピアノを弾いて、「やっぱりピアノなんて嫌い!」となってしまったら、それこそ残念です。
一日休んだからといって、それまで積み重ねてきたものが全部なくなるわけではありません。
むしろ、しっかり休んだことで、「明日は弾こうかな」と自然に思えることもあります。
*ピアノ練習のモチベーションが下がった時の対処方法【大人向け】
「練習したくない日」があっても大丈夫
ピアノを長く続けていると、必ず波があります。
毎日やる気満々の日もあれば、
「今日はもうピアノを見たくない……」
という日もあります(笑)。
大切なのは、毎日完璧に練習することではありません。
その日の自分の状態を見ながら、
- 5分だけ弾く
- 好きな曲を弾く
- 一部分だけ練習する
- 楽譜を読む
- 演奏を聴く
- 思い切って休む
というように、ピアノとの付き合い方を変えてみてください。
そして、これは子どもにも大人にも言えることです。
④ それでも練習が続かない時は、練習方法そのものを見直してみる
- 「5分だけ」と決めても続かない。
- 好きな曲を弾いてみても、やっぱり練習する気になれない。
そんな時は、もしかすると本人のやる気だけが問題ではないのかもしれません。
私は、生徒の練習を見ていて、「もう少し練習の方法を変えたら、楽になるのにな」と感じることがあります。
ピアノの練習は、ただ長い時間鍵盤に向かえば上達するものではありません。
むしろ、やり方が合っていないと、時間をかけているのに弾けるようにならず、練習そのものが嫌になってしまいます。
「最初から最後まで弾く」を繰り返していませんか?
練習というと、「まず最初から最後まで弾いてみよう」と考える方が多いと思います。
もちろん、通して弾くことも大切です。
でも、毎回それだけでは、苦手な部分はいつまでたっても苦手なままです。
例えば、曲の中にどうしても弾けない2小節があるとします。
最初から最後まで何度弾いても、その2小節に来るたびに間違えてしまう。
これでは、かなり効率が悪いですよね。
そんな時は、その2小節だけを取り出して練習する。
さらに、
- 右手だけ
- 左手だけ
- リズムだけ
- ゆっくり弾く
- 指番号を確認する
というように、問題を小さく分けてみます。
すると、「何ができないのか」が見えてきます。
「練習時間」ではなく「今日の課題」を決める
「今日は30分練習しよう」という目標よりも、「今日はこの部分を弾けるようにする」と決めた方が、練習は取り組みやすくなります。
例えば、
・左手の伴奏だけ確認する
・16小節目まで両手でゆっくり弾く
・苦手な部分を5回きれいに弾く
・ペダルの濁りを確認する
このように、「何をするのか」を具体的にするのです。
練習が終わった時にも、「今日はここができるようになった!」と成果を感じやすくなります。
「できないところ」ばかり練習していませんか?
もう一つ気をつけたいのが、苦手な部分ばかりを練習しすぎることです。
もちろん、できないところを練習することは大切。でも、そればかりでは楽しくありません。
時には、すでに弾ける部分を気持ちよく弾いて、「私、ちゃんと弾けるじゃん!」と感じることも必要です。
できないところと、できるところ。この両方をバランスよく練習しましょう。
先生に「練習方法」を聞いてみる
そして、練習が続かない時にぜひ利用してほしいのが、ピアノの先生です。
「練習しなさい」と言われても、何をどう練習すればいいのか分からなければ、なかなか行動には移せません。
レッスンでは、「ここが弾けません」だけではなく、「家ではどう練習したらいいですか?」と先生に聞いてみてください。
同じ曲でも、ちょっとした練習方法の違いで、驚くほど弾きやすくなることがあります。
練習が続かない時こそ、責めるのではなく見直してみる
練習が続かないと、「もっと頑張らなくちゃ」「自分は意志が弱い」と思ってしまいがちです。
でも、「今の練習方法が自分に合っているかな?」と、一度立ち止まって考えてみましょう。
練習時間を増やすことよりも、練習の質を変えることで、ピアノがぐっと楽しくなることがあります。
そして、ピアノは「嫌でも毎日やるもの」ではなく、長く続けるために、自分に合った方法を見つけていくものだと私は考えています。