ピアノを習う子供のママ必読!家での練習で親がやってはいけない2つのこと

こんにちは。広島市安佐南区❛GRIT❜ やり抜く力を育てるピアノ教室 横山美和ピアノ音楽教室です♪
ピアノが上達するためには、毎日の練習が絶対に必要です。
始めて間もない小さな子供の場合、一人で練習することはほぼ不可能。
必然的に親御さん(特にママ)のサポートが必要となります。
これまで子供に早く上手になってもらい、その一心で一生懸命練習に付き合っているママをたくさん見て来ました。
しかし、練習のサポート方法を間違えるとピアノの上達を遅らせることになるんです。
サポートは大切ですが、ママが 絶対にやってはいけないこと があります。
今回は、子供の練習中に絶対に避けて欲しい2つのことについてお話しします。
もくじ
ピアノ練習で絶対やらないでほしい「覚え弾き」!
「覚え弾き」という言葉をご存じですか?
これは、楽譜を読んで演奏するのではなく、視覚、聴覚、感覚で弾くことです。
- 視覚…誰かが弾いているのを見て弾く
- 聴覚…所謂、耳コピ
- 感覚…体で覚えて弾く
多くの場合、子供がピアノを習うとは「クラシック音楽」を勉強し弾けるようにすることだと思います。
クラシック音楽は、基本的に作曲家が書いた楽譜を見て、読譜しそれを音にするというもの。
しかし、「覚え弾き」だと楽譜を読まずに演奏するということになります。
これは「暗譜」とは違います。
「暗譜」は楽譜を読み、演奏者の頭に入り込んでいることが前提。
きちんと楽曲を理解した上で覚えて弾いています。
「楽譜なしで弾く」ということにおいては同じに見えますが、そこに至るまでのプロセスがまったく違います。
この「覚え弾き」がクセになると、楽譜を読むことが出来なくなってしまいます。
始めのうちは簡単な曲なので覚え弾きでなんとかなりますが、これでは必ず限界が…
せっかくピアノを習っているのに楽譜の読めないなんてことにはしたくないですよね?(;’∀’)
そのために、親御さんがお家練習で絶対にしてはいけないことがあるのです。
ピアノ練習中やってはいけないこと①楽譜に音名を書く
「いつまで経っても音が読めない」
「譜読みが遅い」
「子供が音を読みたがらない」
そんな時、ママが一生懸命「ドレミ」を楽譜に書いて来られることがあります。
しかし、
この方法、ゼーーーーーったいに譜読みは早くなりませんΣ(゚д゚lll)
音読みは得意不得意があります。
年齢や理解力などによって習得スピードに差が出るのは当たり前。
なかなか音が読めない我が子にしびれを切らしてしまうお気持ちはよく分かりますが…
ここで、親が手助けするといつまで経っても音が読めるようにならない!
ドレミを書く→音符ではなく「ドレミの文字」を見て弾く→リズム、指番号がグチャグチャ→その他楽譜に書かれている情報も無視
ピアノを弾くためには音だけ分かれば弾けるということはありません、拍子、リズム、フレーズ、強弱、楽語記号…
すべてのことを理解していないと弾けないのが普通です。
一先ず音さえ分かれば良いと思ってドレミを記譜してもそれは子供のためにはなりません。
総合的に楽譜を理解する力を養わないといつまで経っても弾けるようにはならないのです。
✖やってはいけないこと
①楽譜にドレミを書いてはいけません!
ピアノ練習中やってはいけないこと②弾き方を真似させる
これは「耳コピ」や「弾く場所を教える」ということです。
以前、別のお教室から来られたAちゃんという女の子がいました。
最初のレッスンでブルグミュラーの「せきれい」をとても上手に弾いてくれました。
しかし、少しリズムが崩れる箇所をもう一度弾かせようとすると…
わたし「ここからもう一度弾いて見ようか」
Aちゃん「最初からじゃないと弾けない」
Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
最初からしか弾けない子はよくいます。
でも、ほとんどの場合音をゆっくり確認すれば弾くことができるので同じように促しました。
わたし「ここの音は何?」
Aちゃん「・・・・」
わたし「分かるところから読んでごらん?」
Aちゃん「ド・・・シ・・・ソ???」
Aちゃんは楽譜が読めなかったのです。
よくよくお母様にお話しを聴くと、楽譜を読むのが苦手でほとんどの曲を耳コピで弾いていたとのことでした。
- 新しい曲はまず先生が弾いてワンフレーズずつ真似する。
- お家ではお母さんが弾いたように真似してひく。
- 音は、ト音記号は何とか読めるが読もうとしない。
それでブルグミュラーが弾けるの?とビックリされる方もいらっしゃるでしょう?
しかし、Aちゃんが特殊な例ということはなくこのような事例はたくさんあるのです。
耳コピで弾き始めると、ドレミを楽譜に書くこと以上に楽譜を見なくなります。
誰かが弾いたものを見て、聴いて真似をすればひけるので当たり前ですよね(;^_^A
楽譜を読んで弾くことが当たり前になっていると、イチイチ覚える方が大変だろうと思いますが。
この方法に慣れてしまった子供は楽譜んで弾くことが苦痛なのです。
このパターン残念ながら別のお教室から変わられて来る方に多い。
わたしはよくよくご説明した上で、読譜の基礎を一から指導することにしています。
せっかく長い時間とお金をかけてピアノを習っているても、これでは勿体ない。
楽譜が読めなくてもピアノが弾けるは本当の意味でピアノが弾けているとは言えません。
どんなに時間がかかっても、読譜力をつけることが一番大切なのです。
✖やってはいけないこと
②真似て弾かせることはしてはいけません!
子供の読譜力は必ず身に付く
音を読むことが苦手、譜読みが遅いと心配ですよね。
なんとか弾かせてあげたいと思う気持ちは、親として当然。
しかし、子供には得意不得意があり、読譜の理解にも個人差があります。
早く早くと焦るあまり、親が手を差し出してしまうことははたして子供のためになるのでしょうか?
ゆっくりでも確実に身に付けることの方が結果的に子供のためになりますよね。
読譜力は特別な才能がいるものではありません。
時間がかかっても必ず誰でも身に付くものです。
「楽譜に音を書く、真似させる」というサポートではなく、まずは少しづつでも一緒に音を読む練習に付き合ってあげましょう。
子供主体で音を読む、楽譜を読むことの繰り返しで「やれば出来る」という自信にも繋がります。
焦らず、その子に合ったペースで進めていくことが一番大切ではないでしょうか?
ピアノを習う子供のママ必読!家での練習で親がやってはいけない2つのこと:まとめ
1 ピアノ練習でぜったいやらないでほしい「覚え弾き」!
2 ピアノ練習中やってはいけないこと①楽譜に音名を書く
3 ピアノ練習中やってはいけないこと②弾き方を真似させる
4 子供の読譜力は必ず身に付く
せっかくお家で子供の練習に付き合うのならぜひ適切なサポートをしてあげて下さいね。