書き込みだらけの楽譜になっていませんか?ピアノの楽譜を見やすくするコツとは?
こんにちは。広島市安佐南区 横山美和ピアノ音楽教室です♪
発表会やコンクールの曲など長期間練習している曲の楽譜を見てみて下さい。
書き込みだらけになっていませんか?
先生が書かれた書き込み、自分で書いた書き込み…
最初はえんぴつで、何度も同じミスを繰り返すうちに、赤えんぴつで上書き、さらに青、黄色…
「もはや何の注意だったのか分からない」なんてことはないでしょうか?
楽譜はまっさらで綺麗な方が良いということではありません。
書き込みはとても大切なことです。
しかし、せっかく書き込むのではあれば意味のある書き込みにしたいですよね?
今回は、楽譜に書き込む際の工夫と見やすい書き込みのコツについてお話しします。
書き込みだらけのわたしの楽譜
わたしの学生時代の楽譜を見て下さい。
お恥ずかしながら、今見ても何が何だかさっぱり分かりませんΣ( ̄ロ ̄lll)
この楽譜には問題点がたくさんあります。
- 殴り書きが多すぎて重要な注意が分からない
- 字が汚い、読めない
- 囲みやブレスを何度も上書きしていて見づらい
- 全部の音に指番号を書くのは意味不明
- 注意事項を書きすぎている
当時の先生はたくさん書き込みをされる方ではありませんでしたので、この書き込みを書いたのは9割自分です。
その頃は書き込みがあればあるだけ、練習した気になったり、上達した気になったりしていたように思います。
当時の私に会えるのなら「この楽譜見て意味わかるの?ちゃんと頭は整理できているの?」と自分に雷を落としたい気分。
人は視覚から入ってくる情報が一番分かりやすいため、「書く」ことは非常に重要。
中には「書かなくても覚えれる」という方もいますが、人間の記憶力は当てになりません。
「学校で連絡帳を書く、お買い物リストを書く」と忘れ物が少なくなるのと同じように、書くことで脳の記憶システムは強くなるように思います。
では、「良い楽譜の書き込み」とはどのような書き方でしょう?
理想的なピアノの楽譜の書き込み方
書き込みの仕方に良い悪いはありません。
自分が一番分かりやすい方法で書けば良いでしょう。
しかし、前述したわたしの楽譜のように「書いたは良いが何のこと?」という書き込みでは意味がありませんね。
ダメな書き込み方
- ぐるぐる何度も囲む
- 殴り書き
- よく分からない線
- 文字が多い
- 指番号や音を書きすぎる
- 色が多い、ボールペンなど消せないもので書き込む
1.ぐるぐる何度も囲むように丸をしたくなる気持ちはよーく分かります。
何度も同じ音を間違うと、イライラしてつい ぐるぐるぐる…
でも、これをすると音符が見えづらくなったり、結局どの音なのか分かりにくくないります
2.自分が読めれば良いと思って汚い字で書くのもあまりおススメしません。
わたしは字が汚いのがコンプレックスです。
特に、楽語などをローマ字表記した際、自分の字なのに読めないなんてことは多々あります。
3.縦軸を合わせたい時、リズムの曖昧さを指摘する時に縦線を書くのですが、書きすぎると結局どこ?となります。
縦線は書かない方もいると思いますので、あくまでわたしのクセでしょうが…
4.注意事項をメモ書きで書きすぎるのもいかがなものでしょうか?
もちろん参考になる時もあるのですが、「わたしは勉強しています!」という先生へのアピールのようで書くことを止めました(;’∀’)
5.音や指番号を書きすぎるのはもっともよくありません。
とにかく見づらい、全部に指番号や音を振ったところで見ません。大事な箇所だけ書くようにしましょう。
6.何色も色を使うと、目印になって良さそうですが、効果が期待できるのは2色まで!
「黒→赤→青」くらいに留めて下さい。
それでも直らないということは、「直す気がないだけです」(-ω-)/
また、楽譜にボールペンなど消せないものを使うのはNGです。
あとで指番号を変えたいときなど消せないと困ります。
おすすめの楽譜の書き込み方
- 大事なところは一重で書く
- 色は3色まで
- 自分なりの記号を使う
- 付せんを使用
1.ぐるぐる何重にも〇をしたり、何度も線を上書きしないこと。濃いえんぴつでしっかり〇をすれば十分です。
2.基本はえんぴつで書く、何度も間違う、とても重要なことを書く際に色えんぴつを使用する
3.「文字で書く、ミスを全部マルする」書き方は見にくい楽譜になりやすいです。
そんな時、自分なりの記号を使うとスッキリしますよ。
わたしの場合、ルバートは「~」音のミスは「✖」などで書き込んでいます。
4.「付せん」は本当におススメです(*^^*)
付せんを使用するメリットは?
- 目立つ
- 取り外し可能
書くよりも圧倒的に目立ち、そして邪魔です‼
邪魔なのでさっさと直して取り外したくなります。
目立つことで直すことを忘れない効果も!
弾けるようになれば、取り外せるので注意を書き換えることも簡単。
小さな付せんは貼るだけで、ミスタッチの印変わりになりますよ!(^^)!
今は色々な付せんが販売されているのでぜひ使いやすいものを探してみて下さい。
これは1年前に先生が書いてくださったもの。
なぜか剥がせずいるのでここはまだ幻想的にひけないのでしょう…(-_-;)
書き込みされた楽譜は財産
楽譜の書き込みは何のためにするのでしょう?
書き込みがなくても演奏できるし、何も書いていない方が弾きやすいと思う方もいらっしゃるでしょう。
わたしはよく生徒に、「楽譜はあなたのものなのよ」と言います。
それは、楽譜は自分で書き込んで自分の頭で整理していくからこそ作品をより理解できると思うから。
「ピアノを弾く」とは作品と向き合い理解することでもあるのです。
そう考えれば、書き込みされた楽譜は「財産」です。
自分で書き込んだ楽譜や作品には愛着が沸きます。
その時の感情や何度も練習した思い出が詰まった楽譜は一生共にすることでしょう。
作品に愛情を持って向き合えるよう、今弾いている作品をもう一度よく見てみて下さい。
書き込みだらけの楽譜になっていませんか?ピアノの楽譜を見やすくするコツとは?:まとめ
1 書き込みだらけのわたしの楽譜
2 理想的な楽譜の書き込み方
3 書き込みされた楽譜は財産
見やすい楽譜は、上達も早くなります。
ぜひ、自分なりの書き込みの仕方を研究してみて下さい。
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